【銀魂】片翼の天使【沖田総悟】

敵の狙いは ページ20

どうやらこいつは端から真選組(俺ら)を出し抜くつもりで入隊したらしい。

以前こいつに感じた違和感はこの所為だったのか。
そのことに気付かず、みすみす取っ捕まっちまうたァ間抜けも良いとこだ。


心ん中で舌打ちして、ざっと辺りを見回す。
姿は見せてねーが、結構な数の気配が周りに感じられた。

多分黎明党の連中が控えてんだろう。
此処が連中の本拠地かどうかは判断できねーけど。


「んで、そろそろ俺を拉致った理由教えちゃくれねーかィ。俺がまだ生きてるとこ見ると、ただ殺すのが目的ってわけじゃねーんだろ」

「案外冷静ッスね…でも、余裕で居られんのも今のうちッスよ。俺らの目的、多分そろそろ来ますから」


“そろそろ来る”、それはつまり俺自身が直接の目的じゃねーってことだ。
ならこいつらの目的は、俺を捕らえることで誘き出せる誰かだろう。


…畜生、そんなの一人しか居ねェじゃねーか。


「き、桐谷さん大変です!!真選組のおん…がはッ…」


伝令を運んできたらしき男が、それを伝えきる前に真っ赤な血潮噴いて倒れ伏す。
くそッ、何で来ちまったんでィ…。


「あー、やっとお出ましッスね。待ちかねましたよ…A副隊長」


当たってて欲しくなかった俺の予想が的中しちまったことを告げるように…Aは、此処にやってきた。


「そーちゃんを返せ、クソヤロー」

圧倒的戦力差を覆すには数で攻めるのが一番というが、相手が強すぎると最早関係ない→←いらねー誤解を招くから言葉は正しく使え

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