記憶のプレゼント【クロロ･ヒソカ】

記憶11 ページ12

『あ……聞き覚えがあるだけであんまり……』









シャル「そ、そっか……そうだよね。ごめん」









『私こそごめんなさい。……1ついいですか？』









シャル「いいよ？」









『あなたと私はどのような関係でした？』









シャル「んー……そうだな……」









関係……か









シャル「はっきりは分からないけど、心の支えだったよ。Aは」









『心の支え……』









シャル「そ。Aがいると心強かったし、あと安心する」









『そうなんですね……素敵な関係……』









シャル「あ、あとね！団長とのデートの場所は、毎回俺が調べてたんだよ！」









『調べ……う……』









シャル「A？」









Aは突然頭を抑え始めた









シャル「大丈夫？落ち着いて。ガンガン話しすぎたね。」









Aの頭をそっと撫でる









『はぁはぁ……すいません……なんか急に頭が痛くなって……』









シャル「別に大丈夫だよ。もう痛くない？」









『はい！治まりました！あの、さっきの話の続き聞かせてもらえますか……？』









思い出そうと頑張るAにこちらも答える









シャル「この部屋Aの部屋なんだけど、いっぱい花飾ってあるでしょ？」









『はい！綺麗だなと思ってました！』









シャル「この花たちは団長とAが行った花畑のデートの証なんだよ」









『えぇ！それじゃあ1.2.3……68回もデートしたんですか！？』









シャル「あれ？69回だったはずだよ？」









確かに1本足りない









足りないのは……あの花だ。









『まだ思い出せませんが……この花たちを見ると心が暖かくなります……』









花を愛おしそうに見つめるA









シャル「A









思い出してくれるの待ってるよ、｣

記憶12→←記憶10

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す