『四ツ目神×あんスタ』僕達の彼岸花 (ページ34)

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好きページ34

いばらside

はぁ…りっちゃんは貧血だったんだ…。
思ったよりも血持ってかれたな…。

もともと貧血体質だったから疲れちゃった…。
生きてる人間って大変だね。

だから僕は今寝ようと横になってる

さっきの悠真…なにか言いたげだったな…。

凄く苦しそうだった。

心臓の音も早かったし

顔も赤かった…。

熱かな？

どっちにしろ言わないんだから無理に何かをしようなんて思わない

りっちゃんに噛まれた所…少し痛むな…。
ピリッとする～。

そんな事考えてたら僕の首に誰かの手が当たった

ｽﾙｯ

『ん…。』ﾋﾞｸｯ

はっ！？危ない危ない…。
寝てない事がバレるぞ………。

多分悠真かな？
傷の心配してくれてるのかな？こんなのすぐに治るのに。

優しすぎても辛い事の方が多いのに。

みことかあかりが迎えに来たら帰ろう

授業受けたって何にもならないんだから。

本当は四ツ目神様を探さなくちゃダメなのは分かってるんだよ。

でも…悠真は学校ってものに通った事がないでしょ？

だから、少しでも学校ってところを教えてあげたかったから。

あとね…多分…四ツ目神様はしばらくしたら自然に神社に帰ってくるはずなんだ。

僕には声が聞こえるから

だからさ、それまではこの学院生活を楽しみたいな。

そしたらあの人達も許せる気がするから

一通り考えがまとまったので本格的に寝ようと思ったら…。

｢好きだ………いばら……………。｣

え？？

好き？
好きって言ったの？？

聞き間違えじゃない…僕は耳がいいから。

好き？？？？
悠真が？？僕を？？？

僕は寝がいりを打って髪で顔が見えないようにした。

顔…あっつい…。

恥ずかしい…………………。

起きた時なんて言えばいいの！？

聞こえてたダメ

知らないフリよし、これにしよう。

僕は嘘つきだから

嘘つきは演技派なんだよ？

渉兄さんに教えてもらったんだ。

だいじょーぶ。

絶対にバレないよ。

だから…。

だからもう少しだけ

自分の気持ちに嘘をつかせてください