『四ツ目神×あんスタ』僕達の彼岸花 (ページ2)

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ハジメマシテページ2

いばらside

ん…。なんだろ？
背中が痛い…。あと…近くに誰かいる？

｢起きて…。｣

誰…僕の睡眠を妨げる奴は…。

『んぅ…。』

｢あ、起きたね｣

『！？』

え、なになに。なんで目の前に知らないイケメンが居るわけ？？？？

『あ…あぇ。』

｢あぁ…ごめんね？僕はタガタって言うんだ。君の名前は？｣

『名前…。』

｢そう、名前｣

どうしよう。僕、名前持ってない…。
ずっと忌み子って呼ばれてたから…。

『名前…無いの。付けてもらってない』

｢そっか…。君は君を殺した家が憎いかい？｣

『殺した…家？僕は生きてるよ？』

｢いや、もう君は死んでいるよ。殺されたんだ｣

嘘でしょ？だって、いつ殺されたの？
僕は今ここに居るし…。

あれ？でもここ…どこ？

｢ここは四ツ目神社…。忌み子送りにされた子が来る場所さ。｣

『忌み子…送り？じゃぁ僕はもう死んでるの？』

｢そうだよ。｣

『そっか。』

いつも、寝たまま永遠の眠りにつければ…なんて思ってたけど案外あっさりしてたな。
なんでだろう。凄く落ち着いてる。

｢もう一度聞くよ？君は君を殺した家が憎いかい？｣

『どうでもいい。興味無いし。』

｢そっか。｣

『うん。』

｢じゃ、僕の仲間を紹介しよう！｣

『仲間？』

まぁ、いいや。興味無い。
それよりもここの彼岸花…すっごく綺麗な色

｢なんだよタガタ。急に呼び出して｣

｢どーしたの？｣

｢何かあったの？｣

｢紹介するね、僕の仲間。右から順にイミゴ、クロ、シロだよ｣

｢なんだ、また新入りか｣

｢わぁ！初めてのお姉ちゃんだ！｣

｢髪の色がシロと一緒だ！｣

何これ…個性強いな…。
変な面の男の子と可愛い男の子と女の子

『初めまして…』

｢お前。名前は？｣

また名前か…。
あんまりこの話好きじゃないんだよね

『名前…ないよ。付けてもらってないから』

｢う～ん。やっぱり名前は無いと不便だよね｣

｢家とかではお姉ちゃんはなんて呼ばれてたの？｣

『忌み子…。』

｢え…。｣

なんだよ…。笑いたいなら笑えば良いのに。

｢マジか…それだと俺と被るじゃん｣

｢そうだね、あっ！イミゴが付けてあげればいいんだよ！｣

『え…。』

名前…を付ける？？

｢俺はいいと思うよ！な？シロ！｣

｢うん！私もいいと思うよ！クロ！｣

｢わ…分かったよ…。｣

ほんとに付けてくれるんだ…。
どんな名前になるんだろ…。