ポアロの隣の花屋さん。【安室透】【降谷零】

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安室透side






「……朝か。」





昨日は危なかった。
危うく、俺が公安のものだとAさんにバレるとこだった。



あの時、ポーカーフェイスは保てていたのか。
Aさんは少し、怪しんでいたが。





「……Aさんは少し鋭い人なんだな。」





そう感じた。




今日も一緒にAさんと仕事場へ行けるなんて
とても嬉しい。
だから、いつもより早起きしてしまう。




今は何時だ？
7時か。
そのままゆっくりしよう。




疲れたいたのか少し眠ってしまったようだ。
Aさんに連絡いれるか。





【Aさんへ
準備は大丈夫ですか？
玄関で待ってますね。】






これでいいか。
俺は８時に出た。









Aさんが来ないな。
８時10分。
かれこれ、10分も出てこない。



メールも既読にならない。


おかしいな。
いつもは同じくらいで玄関を出てくるのに。





俺は我慢できず、Aさんのインターホンを鳴らした。



ピンポーン




反応がない。
もう一度鳴らしてみても、物音ひとつもしない。



嫌な予感がした。
ドアを強く叩く。
女性に乱暴はしたくないが、これはしょうがない。






「Aさん？Aさん！いますか！？」







反応がない。



Aさんなら、一緒に行けない時は必ずメールをしてくるはずだ。
おかしい。







公安の血が騒ぐ。




一応、Aさんが働いている花屋さんに行った。
坂本さんは”来ていない。連絡もなくて心配だ”
と、お店にも顔を出していない。






これはまずい。
昨日の男か？



【梓さん
急にすみません。今日はバイト休みます。
本当にすみません。




急用ができたので。】

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