思ってくれていたこと ページ9
リ｢ところでA、お前はこの街に人喰いウルフがいる噂を知っているか？｣
ちょ、ちょい待ってください？
また狼の話題！？
心配していた『バレる』が迫ってくる気がした。
あ｢よ、よく聞きますね。それが何か…？｣
リヴァイさんは紅茶を1口飲むと話を続けた。
リ｢奴は壁内に存在するらしい。巨人は壁外だから壁が壊されない限り安全ではあるが、奴が壁内となると街が多くの被害にあう｣
あ｢そうですよね｣
まあ壁内とはいえ、あなたの間近にいますけど。
リ｢だからもし人喰いウルフとやらを見つけたらお前も教えてくれないか？調査兵団は壁外調査が優先ではあるが、奴を見つけたら殺すつもりだ。｣
やっぱりみんな殺す気でいるんだ。
調査兵団に入団して狼だとバレたら即殺されてしまう。
なんとか隠し続けなきゃ。
あ｢分かりました…｣
私はいつ殺されてもおかしくない。
そんな危険が迫る中で生活をしなくてはならなくなった。
リ｢あぁ頼んだ｣
そう言ってリヴァイさんは立ち上がり、紅茶が入っていたカップを洗い始めた。
てか、なんでリヴァイさんは私を調査兵団に入れようなんて思ったんだろう…？
疑問に思ってつい聞いてしまった。
あ｢あの…｣
リ｢なんだ｣
あ｢なんで私なんかを調査兵団に…？｣
リヴァイさんは自分の頭をグシャグシャとかいて答えた。
リ｢強くさせたかったからだ｣
あ｢え…？｣
リ｢お前、男3人にいじめられてただろ。だから訓練して鍛えて巨人に立ち向かえれるくらい強くなれば、アイツらを見返せられる…ただそう思っただけだ。｣
こんなに私のことを考えていてくれてたんだ。
あ｢でも、私は見返さなくても別に…｣
そう言うとリヴァイさんはカップを洗っていた手を止め、私のところに近づいてきた。
そして私のほっぺを両手でつねる。
リ｢ここまでAの事考えてやってると言うのにまだ分かんねぇのか｣
あ｢わ…わかりまひぇん…｣
リヴァイさんはつねっていた手を下ろしため息をついた。
リ｢鍛えてやりながらお前を近くで守りたいと思っただけだ。言わせんじゃねぇ。｣
あ｢…っ……｣
顔が少し熱くなった気がした。
あ｢でも私めっちゃ弱いし迷惑かけるしドジだし足引っ張りますよ？イライラさせちゃうかm｣
リ｢うるせぇな。俺が決めたことに文句を言うな｣
そう言ってリヴァイさんは私にデコピンをした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 65人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「進撃の巨人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もっぴぃ(プロフ) - ナメクジさん» ありがとうございます！！これから更新していくので是非目を通して下さると嬉しいです！！ (2020年5月24日 11時) (
レス) id: bbc48ed272 (このIDを非表示/違反報告)
ナメクジ - もう、サイコーです。これからも頑張ってください。 (2020年5月23日 23時) (レス) id: e495d80177 (このIDを非表示/違反報告)
もっぴぃ(プロフ) - 抹茶タピオカ2号さん» ありがとうございます！！是非続きも見てってくださいね！！ (2020年5月21日 18時) (レス) id: bbc48ed272 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - もっぴぃさん» とても面白かったです( ≧∀≦)ノ (2020年5月21日 16時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
もっぴぃ(プロフ) - れんさん» ありがとうございますうう！！お陰で続きの話も頑張って作れそうです！！ (2020年5月20日 21時) (レス) id: bbc48ed272 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もっぴぃ | 作成日時：2020年5月20日 18時
