One more time③【赤井秀一】 (ページ12)

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『えっ、してない？！』

「もちろん」

『本当に？！』

「断じてそういう関係になっていない。」

『よ、よかった、、』

少しでも変なことを考えた私を殴りたくなった

恥ずかしくて顔が熱すぎる

穴があるなら入りたいとはこのことか

「いやぁ、朝から笑わせてもらったな」

『だって…零が紛らわしいこと言うから、、！服も着てないし…』

「これはいつも。寝る時は服着ないからな。」

『盛り上がったのにとか言って私に迫ってきたのは？』

「話が盛り上がったってことな。それなのに酔って勝手に寝落ちするAを説教してやろうと思ってな。」

『あー、もうごめんなさいすみませんでした…』

「男の前であの飲み方は良くないな？俺だったからいいが…君が想像したようなことが起こってしまうかもしれない」

にやりと笑って言われる

『はい、気を付けます…』

「分かればよし。絶対僕以外の前であの飲み方するなよ？約束だ。」

小指を出されて、私も差し出す

「まぁ、なるべく僕の前でもやめてくれるとありがたいんだが。」

『ごめん…』

「ﾌﾝ、じゃあもう今日は帰るか。家まで送るよ。」

『あ、家までじゃなくても…』

「え？」

『寄りたいところあるから、近くまで送ってくれればいいわ』

まだ彼に工藤邸に送られるわけにはいかない

「あぁ、分かった。」

昨日使った食器を全て洗い、帰る支度をする

「忘れ物は？」

『なし』

零の家を出て車に乗り込んだ

しばらく道を進んで、工藤邸から少し離れたところで降ろしてもらう

『ここでいいわ、ありがとう。
迷惑かけたお詫びに今度ご飯奢るから。』

「あぁ、楽しみにしているよ。」

『じゃあ、また。』

「気を付けて。」

零の車を見届けて重い体を引きづりながら工藤邸へ戻った

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