夜の使者【鬼滅の刃】

伍 ページ8

｢97、98、99、2000！｣







残雪に蔽われた広い庭園で少し低めである女性の声と規則正しく聞こえる風の切る音がした。



黒い袴を着た彼女は飽くことなく木刀を振り続けていること半年、木刀を握るその手には豆ができていた。女性とは思えないほど硬い手のひらは努力してきた証である。






｢素振り終わりましたね、次は腹筋と背筋、腕立て100回ずつ、その後走り込みです。


それを日が暮れるまで今日は繰り返しやりましょう、ああ勿論重りをつけて腕立ては片手の指で。｣






この男、かなり恐ろしい。

涼しい顔をしてかなりスパスタである。しかも重りは自分の体重半分程ある。


Aも疑うことなくこの鍛錬に励んでいる。元々身体能力が高かったらしく適応するのも早かった。この鍛錬の恐ろしい所は詠がこれでも足りない方だと、自分は甘いと思いながらやっていることだ。元々これは詠の鍛錬メニューである。







｢そろそろ、頃合でしょうか｣


｢？｣


｢A、明日から実践に入ります。僕の振る木刀を避け、僕がAの振る木刀を避けます。





これが一通り出来たら“呼吸”を教えましょう。｣




｢！！｣





+・+・+・+



短くて申し訳ないです....どうも2048文字に収めるのが苦手で....どうしても長くなってしまいます。

元々夢小説、携帯小説を書いてた訳ではなく、言うなれば文庫、純文によったものだったのでその節があります。ああ勿論そちらは自作ですよ

読みにくいかもしれませんが努力して参りますので暖かい目で見守ってください。


では作者自身の語りなどつまらないでしょうからここでひとつおまけを



《大正コソコソ噂話》

Aは本を読むのが結構好きです。眠れぬ夜は月を灯りに読みます。詠の影響が大きいです。

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