夜の使者【鬼滅の刃】

肆拾 ページ44

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｢ﾌｯﾌｯ....｣



｢そろそろ諦めたら？


毒も随分廻ってるみたいで辛そうだし｣






先程から激戦を繰り広げてる2人。しかし実際はAがかなり押されていた。狐火をくらったAは鬼灯が左腕、胸まで侵食しかなりの激痛を伴っている。むしろこの状況で変わりなく動ける方が異常なのだ。






｢ﾊｯ、何言ってるんですか？これくらい平気ですよ。


それよりそんなに余裕こいて大丈夫ですか？相方さん押されてますよ｣



｢あはは、なら君を早く倒さないとね｣






呼吸を使ってなんとか進行を遅らせているが動く度に毒が刺激する。Aの額には青筋がたち呼吸も若干荒い。



隊服は所々破れており詠に貰った羽織もボロボロだ。とても大切な物なのに。






｢宵の呼吸 参ノ型 “水鏡”｣



｢これも防ぐの？すごいね｣






数十にも渡る狐火がAを襲うが彼女はそれを全てさばく。この狐火の攻撃のうえに天魔が隙あらば攻撃するためかなりきつい。骨は折れていないが全体的に体がボロボロだ。



普通の隊員なら既に諦め、動けなくなるほどなのにAはそんな様子欠片も見せない。






｢何故そこまで諦めない？諦めてしまえば楽だろう？



毒が廻って身体はボロボロで何故まだ立ち上がる？｣




｢....そうですね、諦めてしまえば楽でしょう。｣






天魔は心底不思議だった。自分の知ってる人間はここまで毒が廻ったらのたうち回り死を懇願する。人間は弱い、簡単に人を騙し頼り人のせいにする程に。



上弦に半天狗と言う奴がいるが天魔が最も嫌うタイプだ。




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《大正コソコソ噂話》


天魔は半天狗のことを嫌っているらしいですよ。何だったら上弦の弐、童磨の事も苦手らしいです。多分あの胡散臭い笑顔を自分と重ねるのでしょう。同族嫌悪です。

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