夜の使者【鬼滅の刃】

弐拾捌 二匹の狐 ページ32

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あれから月日が経ち2人は成長していた。



神社の中でも高身長で2人して顔がいい。何度年齢既婚未婚者関係なく言い寄られたことか、自分の顔の良さに気がついていない晶稔を守るのに苦労した。見た目は成長しても晶稔の弱気なところは一切直らなかったようだ。






｢高麗やっぱ無理だよお....｣



｢ここまできてそれ言う？

そもそもここ選んだのも晶稔がやりたいって言うからでしょ｣



｢そうだけど....！僕は自分じゃなくて高麗のだけ見たかったの....!!｣




｢はいはい、文句言わないで行くぞ｣






ある旅館の一室で座り込み引きずられている晶稔が目撃された。2人は今とある旅館で働いている。



晶稔が｢(高麗の)着物をみたい｣と言った為、しかし着物を買う余裕もないので着物を着れる仕事に就いたのだ。



晶稔が言葉足らずだったため自分も着物を着て接待をする羽目になっている。人前で話すのも出来ないのにその上似合わない着物など着たくないと今駄々を捏ねているのだ。






｢着替え終わったかい｣



｢はい、サイズもぴったりです｣



｢急にすまないねえ、主人が急に具合を崩しちまったもんだから人手が足りなくて....


今日限りだと思うけど給金は弾ませてもらうから頑張っておくれ｣






長期でやる気はなかったため短期且つ給金のいい所を選んだ当たり高麗は流石だ。社交性の高い高麗はこの村に沢山のコネを持っている。





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《大正コソコソ噂話》


高麗はめちゃくちゃコネを持ってます。晶稔が「〜したいなあ、欲しいなあ」とか言ったら今回のように速攻で実現させます。恐ろしい子

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