【utit】自 作 自 演 の キ ス 魔 、 ま ふ ま ふ【mfmf】

キス魔 １６　そらる ページ17

今の状況はいったいどういうことなのだろうか。
ボロボロと泣いているまふと、それを慰める俺とるす。
何があってここまでなっているのか聞きたいけど泣きすぎてそれどころじゃない。
本当なにがあった。

「っ･･･うぅ･･･ぼくもういきてけないぃぃぃぃ」

「まふくん･･･ちょっと･･･」

高音なうえ大きな声で叫ばれて、るすはさすがにと思ったのか周りをキョロキョロとしながらまふのことを慰めている。
俺はまふは泣いているけど、さすがに近所迷惑並みにうるさいから軽くまふの頭を叩いた。

『うるさい』

「うぅ･･･そらるさんつめたいぃぃぃ」

予想通りまたわんわん泣き始めたまふにため息をついた。
るすはそんな俺たちのやり取りを心配そうな目で見ていた。

『冷たくない。いつも通りだから。俺らはまふになにがあったのか言ってくれないとなんでまふが泣いてんのか分かんないでしょ？どう慰めたらいいのかもそれによって変わるし、もしかしたら俺らでアドバイスできる内容かもしれないし。なにより、いつまで泣いててもいつかは前向かないとなんだから、誰かがそばにいるうちに下じゃなくて前向いておけば？』

「な･･･ん･･･っ･･･でも･･･ぼく･･･」

言うのをためらっているまふの横で、るすがなにかが分かったのか、あっと声を上げた。

「まふくん、振られたん？」

「･･･････う･･････うわぁぁぁぁぁぁぁぁん！」

『うん･･･るすってさ、たまに天然を越えたバカを発動してくるよね』

「えっ？」

結局まふが泣き止むように話したり慰めたりするのに数十分ついやした。

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