Story 69 ページ5
MN「いつにもまして顔色が悪いな｣
からかうように話すマネヒョン
空元気なのがバレバレである
どうせ昨日アイツに渡されたUSBの中身を見たのだろう
どんな内容かなんて大抵の想像は付いている
MN｢薬飲むかー？｣
『いらない』
朝、デフィがあわあわしながら薬を出してくれた
なんの薬か知らないけど、なんか元気になる奴らしい
MN｢…今日、仕事終わった後事務所で話し合いを｣
『今話せば』
そういうと、ミラー越しに見えるマネヒョンの眉がギュッとなったのがわかった
緊張してるのかな…
『だいたい会議の内容なんて想像つくし…』
なんて言えば、珍しく弱々しい声を出して｢俺の心の準備が出来てないんだ｣なんて
マネヒョンらしくない
ヒョンになんの心の準備がいるのか全く分からない
けど、待ってあげることにした
MN｢雑誌撮影が終わったら1時間休憩とって、次の仕事に行くから｣
『…ね』
スケジュール張を見て仕事をしているマネヒョンは至って普通で
なんならいつもより冷静そうに見える
うるさくないから丁度いい
毎日これでいてほしい
けれど
ほんの少しだけ
いつものマネヒョンに戻ってほしい
｢なんか、いつもよりマネージャーさん静かじゃない？｣
｢そうかな｣
｢疲れが溜まってるんだろ。あいつのマネージャーしてるんだぞ｣
｢扱き使われてまいってるんだよ｣
｢そんなふうには見えないけれど｣
｢Aの目を見てみろよ。あいつには心がないんだ｣
撮影の準備待ちで、ソファに腰を深くおろせば
僕に気がついていないらしいスタッフさん達が、大きな声で話していた
…無用心だな
本人にバレたらどうするつもりなんだ
バカばっか
ひとつため息を落とす
｢!?…ちょ、A…そこに座ってるわよ｣
｢え！！？…別に本心だし｣
男のスタッフはそのまま達さって
女性陣の皆さんはすみませんと苦笑いを浮かべながら頭を下げた
別に謝らなくたっていいのに
下げられた頭があがると僕も頭を下げる
『いつも僕なんかのために仕事をしてくれてありがとうございます』
｢!?…いえ、こちらこそ｣
｢Aくんが表紙の時は売れ筋いいのよ｣
『光栄です』
ヒョン…これでいい？
これで少しは、ヒョンに頼らなくても大丈夫
別に頼っていた訳じゃないけどね
携帯の画面につらつらと並べられた言葉が
ひどく
ヒョンを苦しめていたのだと
――
マネージャーが腹壊した
代わりに迎えいきます
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からすみ(プロフ) - 久しぶりの更新嬉しいです！！この作品が本当に好きで、何度も読み返しています。これからも楽しみにしています！応援しています！ (2018年12月15日 0時) (
レス) id: 224d9dadf0 (このIDを非表示/違反報告)
かなた(プロフ) - Haylee :Dさん» そう言って下さると励みになります!!亀さん更新になりますができるだけ書くつもりなので、楽しみにしておいて下さるとあり難いです!!! (2018年6月5日 21時) (レス) id: 98d994049d (このIDを非表示/違反報告)
Haylee :D(プロフ) - はじめまして。とても面白くて一気に読んでしまいました！これからも更新楽しみにしています。頑張ってください！次の展開が気になって気になって仕方がないです。 (2018年6月5日 9時) (レス) id: 0356daf5fa (このIDを非表示/違反報告)
かなた(プロフ) - 白さん» ありがとうございます！遅くなりました！ (2018年6月4日 23時) (レス) id: dd58b3a5d5 (このIDを非表示/違反報告)
かなた(プロフ) - ゆずさん» 遅くなり申し訳ございませんでした！！ (2018年6月4日 23時) (レス) id: dd58b3a5d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かなた | 作成日時：2017年9月23日 12時
