同棲file No.2 �� ページ4
美味しいご飯を食べて、テレビゲームをして
番組側からのミッションを遂行して疲れ果てた体をふたりしてベッドに倒しこんだ
DH｢ヒョン、寝るならちゃんと布団かぶってください｣
『…』
ベッドに倒れ込んだ体制が不覚にも気持ちよくて
今のこの体制を変えたくない
それに、体を動かすことがめんどくさい
デフィに心の中で｢すまん｣と謝って夢の中に吸い込まれていく
｢こういう所は子供ですね｣
体がふわりと浮いて
自分の手がだらりと垂れる
うっすらと目を開ければデフィの顔が見えた
自分がどんな状態でデフィを見つめているのか、思考を回さなくてもすぐにわかる
あんな弱々しい体のどこに僕を持ち上げるだけの力があるのだろうか
頭の隅でそんな事を考えてみるが、思考は既に停止している
｢ヒョン…あんまり……｣
何を言ってるんだろう
薄く開いた目をゆっくりと閉じていく
その間
デフィが何かを喋っている
けれどそれは、独り言のようにも聞こえるし僕に言ってるようにも聞こえる
どちらにせよ僕に内容は届かない
明日になったら聞いてみよう
覚えていたら
体にかけられた温もりに身をあずけ
ただ今は眠りについた
小さな物音がして目を覚ますとそこは真っ黒の闇の中だった
「キャーーーーー！！！」
突然に女性の悲鳴が聞こえて、背筋が縮まる
嫌な予感がして僕はただ何もせず、その場に立っていた
どうせ夢だ
そのうち終わる
ひた
ひた
水に濡れた足で誰かが近寄ってくる
ハッとして後ろを振り返れば
見覚えのある女性が血を流しながら歩いていた
気持ちが悪い
『ぅうｯ』
それ以上にただただ
『どうしてｯ』
悲しかった
『
僕のことをじっと見ながら
ブツブツと何かを言っているその人は僕の母様そのものだ
夢でとわかっていても
唯一の血縁者で実の母親だ
どんなに酷いことをされても、突き放されても
頭を優しく撫でてくれればそれでよかった
笑っていてくれればそれでよかったんだ
それなのに
僕の目の前にいるその人は
悍ましい顔をして僕を睨んでいる
道ずれにしようと企んでいるかのように
『母さま!!!…僕はｯぼく！』
｢キャーーーーー！！！！｣
突然の悲鳴に目を見開けば
黒い大きな塊が、母さまに刃物を刺していた
母さまに、手を伸ばせば自分の手がゆっくりと先の方から砕けていく
助けたくても助けられない
僕は灰になった
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からすみ(プロフ) - 久しぶりの更新嬉しいです！！この作品が本当に好きで、何度も読み返しています。これからも楽しみにしています！応援しています！ (2018年12月15日 0時) (
レス) id: 224d9dadf0 (このIDを非表示/違反報告)
かなた(プロフ) - Haylee :Dさん» そう言って下さると励みになります!!亀さん更新になりますができるだけ書くつもりなので、楽しみにしておいて下さるとあり難いです!!! (2018年6月5日 21時) (レス) id: 98d994049d (このIDを非表示/違反報告)
Haylee :D(プロフ) - はじめまして。とても面白くて一気に読んでしまいました！これからも更新楽しみにしています。頑張ってください！次の展開が気になって気になって仕方がないです。 (2018年6月5日 9時) (レス) id: 0356daf5fa (このIDを非表示/違反報告)
かなた(プロフ) - 白さん» ありがとうございます！遅くなりました！ (2018年6月4日 23時) (レス) id: dd58b3a5d5 (このIDを非表示/違反報告)
かなた(プロフ) - ゆずさん» 遅くなり申し訳ございませんでした！！ (2018年6月4日 23時) (レス) id: dd58b3a5d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かなた | 作成日時：2017年9月23日 12時
