本当の願い (ページ4)

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｢へぇー！流星は妹が2人おるんや！なんか意外やね！｣

｢意外ってなんやねん笑｣

｢なんかひとりっ子っていうか、兄って感じやないなって笑｣

こんなに自分の話をするのは望以来
そのときはしつこく聞かれて嫌々答えてたけど、神ちゃんの前だと素直になる

誕生日、好きな食べ物、嫌いな食べ物、飼ってるペット、そんなたわいのない話で盛り上がり、気がついたら夕方
神ちゃんも疲れたのか少し眠そう

｢そんじゃ、俺そろそろ帰るな｣

｢うん、来てくれてありがとう｣

｢ん、じゃ｣

俺がベッドから離れようとすると

｢流星！あの、さ、また来て欲しい、｣

少し寂しそうな顔で神ちゃんはそう言った

｢いつでも来るで｣

｢ありがとう！｣

嬉しそうな顔になる神ちゃん
じゃあ、と手を振って病室を出ようとしたとき

「あ、すみません」

出口で誰かとぶつかってしまった

「こちらこそすんません。お怪我ないですか」

そう言う彼は黒髪が印象的な好青年
大丈夫ですと言うとそれじゃと病室の中に入っていった
中からしげや〜来てくれたん？なんて神ちゃんの声が聞こえる

"しげ"と呼ばれる青年に興味を持ちつつ病室を後にした