漆 ページ9
A
お館様「Aは屋敷を持ってないよね?
誰の屋敷で暮らそうか…」
「誰でもいい」
しのぶ「でしたら、私の屋敷に致しましょう?
竈門くんと、Aさんを預かります」
しのぶが手を叩くと、隠の奴らがでてきた
しのぶ「連れていってください」
隠「あの、A様…」
恐る恐る話しかけてきた隠の1人
「歩けるから、いい。後で行く」
隠「かしこまりました…」
手の中にある隊服と、羽織
目を使えば、柿色のような暖かい色が包んでいる
愛情だ、兄さんの
……自分が死ぬつもりだったんだろうか
にちかの説明を聞いて、羽織を自分が死んだら妹に渡してくれなんて
あの時、母さんが鬼になってなかったとしても最初から死ぬつもりだったのかな
自然に、羽織を持つ手に力が篭もる
「………」
炭治郎「あの…Aさん」
考え事に耽っていると花札の子…いや、竈門炭治郎が話しかけてきた
隠のやつに背負われながら
「…なに」
炭治郎「助けてくれて、ありがと__」
隠「それでは失礼しましたっ!!!」
連れてかれたわ。うん。
自分の妹を助けてくれてありがとうってことを言いたかったのかあいつは
どっちにしたって、私には関係ないことだ
私もあの人たちの後を追って、しのぶの屋敷に行こうとした
お館様「A」
声がかかったから行かなかったけど
頭だけ振り返ると、あいつは
お館様「本当にありがとう、感謝する」
「いいよ、別に
鬼と鬼舞辻を倒したいのはこっちも同じだから」
そうだ、その通りだ
その後はあいつ__お館様が微笑んでくれた
竈門が戻ってきて実弥を頭突きしたいーとかなんとか言ってたけど、無一郎がそれを制止
馬鹿だな、どいつもこいつも
そうして、しのぶの屋敷に歩を進めた__
…………
実弥「お館様、本当にあいつを入れるつもりなんですね」
お館様「ごめんね、私のわがままだ。完全にね
あの子は家族に対する愛しか知らないんだ
私が教えてあげないと…
愛する喜び、愛される喜びを知らないとあの子は兄の後を追って死んでしまうからね
きっと君たちにも生意気な態度を取るし、私にもそうだ
どうか、気を悪くしないで」
柱「……御意」
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ピエロ(プロフ) - ひーちゃさん» ありがとうございます!!そう言っていただけて嬉しいです…! (2020年2月28日 11時) (レス) id: ac5457e183 (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃ(プロフ) - めーっちゃよき!! (2020年2月27日 23時) (レス) id: a3b4ed7c89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピエロ | 作成日時:2019年1月21日 21時