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廿弐 ページ28

A

伊之助「ふん!かかってこい!あ、でも俺は二刀流だ!もう一本刀足りねえぞ!」




双剣使い、か。


初めて会ったなそんなやつ。




「じゃあ、私のやる」




ぽーいと投げると無言でそれを受け取った。




伊之助「……てめえは何で戦うんだ?」




至極きょとんとした猪顔で言われたから




「素手でいい。素手だってお前に負けやしねえよ」




今はの話だが。




若いやつはそれほど成長が早い。当たり前だ。




機能回復訓練は今日だけじゃないから、いつかはあいつが私のことを上回るかもしれない。




だが、今はそれは無い、




伊之助「はぁん!?この伊之助様のことを馬鹿にしてやがんな!?やってやらぁ!」




炭治郎「こら、伊之助!そんな口の利き方ダメだ!」




伊之助「うるせぇ!!!ごちゃごちゃ言うな!!!」




その声が合図。




間髪入れずに切りかかってきた嘴平。




まるで規則性がないようなその刀振り。




そもそも基準がなってない気がする。

その場の思いつき思いつきで攻撃してくるようなやつだ。




大きく飛びかかってきて、左手を体と同じ間隔で保ちながら、右手で大きく振りかぶってくる。




飛びかかっている、ということは地から足が離れているということ。




その地と足の間に体を滑り込ませ、左手を思いっきり蹴る。




木刀は手から離れ、嘴平は振り返る。




木刀は折れていないから、まだ終わっていない。




その瞬間、ごきっと音が聞こえた。

骨が折れた?いや、そこまでの音じゃない。




なにかが外れた(・・・)そんな音。まさか





「……!!」




右手が後ろに回ってきた。後ろにいる、しかも足元にいる私の所まで届いてくる斬撃。




伊之助「関節を外せるんだよ俺様はな!」




ふふん、と鼻を鳴らしながら一瞬で関節をもどし、正面を向く形になった。




左手に持っていた木刀をぱっぱと取りに行き、二刀で私の方へ構えた。




「……甘く見すぎない方がいいってことか」




野生って怖ぇわ。

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ピエロ(プロフ) - ひーちゃさん» ありがとうございます!!そう言っていただけて嬉しいです…! (2020年2月28日 11時) (レス) id: ac5457e183 (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃ(プロフ) - めーっちゃよき!! (2020年2月27日 23時) (レス) id: a3b4ed7c89 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ピエロ | 作成日時:2019年1月21日 21時

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