【鬼滅の刃】鬼殺隊が大嫌いな舞姫 (ページ16)

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拾肆ページ16

炭治郎

朝起きると、眩しい太陽の日差しで目がいっぱいになった

朝の匂いは清々しくて好きだ

炭治郎「あいたたた……」

その匂いになんだか惹かれて体を起こすと、やっぱり傷は痛かった

アオイ「もう起きたんですか！」

回収したのであろう洗濯物を手に少しだけ抱えながら廊下を歩いていたアオイさんに声をかけられた

炭治郎「あぁ、おはよう」

アオイ「はい、おはようございます」

炭治郎「洗濯物？朝から大変だね」

と言うと少しだけ顔が緩んだ

アオイ「そんなに大変でもありません、廊下の掃除や少し壊れていた屋根も、この洗濯物もAさんが殆ど、というか全て片付けていました」

炭治郎「えっ」

朝起きたらです、と言うと困ったような顔をした

(Aさんってそういうこともするんだな……あの態度を見るとやってもらって当然！のような感じもするが……)

とだいぶ失礼なことを思うと、当の本人が現れた

「……アオイ、それもやる？」

隊服に着替えていて、羽織を揺らすAさんは相当綺麗な顔立ちだ

アオイ「……あなたのせいで私の仕事ないんですよ」

「悪かったって」

アオイ「少しはゆっくりしててください！」

ぷんすこ！的な音を出してアオイさんは歩いていってしまった

アオイさんはテキパキしてるなあ

見送り、その視線からAさんをちらっと見た

桃色の長い髪は、Aさんの元々美しくて綺麗な顔をより一層引き立てて見える

桃色と水色の目も、すごく綺麗だ

(まるで硝子細工みたいだ)

「で、あんたはもう体調大丈夫なわけ？」