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拾参 ページ15

炭治郎

きっぱりと、真っ直ぐにしのぶさんはそう言った




隠の人達が言っていたのは本当だったのか……でも、なんでだ…?




ぐるぐると独りで考えていると、しのぶさんが付け足すように話した




しのぶ「でも、竈門くんが思っている事じゃないと思いますよ?」




炭治郎「っえ…?どういうことですか?」




しのぶ「確かに、怪我をさせたことは事実ですが、やむを得ず、です。」




やむを得ずに隠の人を傷つけた…?

うう、ますます意味がわからない!




しのぶ「二、三ヶ月前のことでしたか。ここからすぐの山で、元下弦の伍の鬼と隊員が鉢合わせになってしまったんです

階級は癸。君たちと同じです。もちろん、刃向かえるどころか、相手にもなりません。

そこにたまたまAさんが現れたんです。冨岡さんほどではありませんが、あの子もなかなか不器用ですからね……。

三人の隊員が怪我をする直前で、あの子が三人の腹部あたりを思いっきり蹴ったんです。

一人は近くにあった木に背中をぶつけて打撲、もう二人は肋骨が二本ほど折れていました

ですが、致命傷は免れ、Aさんは鬼を倒しました」




そう言い終わると、しのぶさんはにっこりと笑った




うぅん、なんというか、だな…


でも今の話を聞く限り、Aさんは優しいようだ



義勇さんと少し似てる意味が分かる気がする…




しのぶ「その三人も中々で、それ以来Aさんのあることないことをずっと喋っているんですよね。……まあ、助けてくれた人に対してどうかと思います。


隠の方も、その噂を聞いてしまったんでしょうね」




間違っている方を疑いもしない、愚かです。そう憎々しく言うしのぶさんはAさんをなんだか、好いているように見えた




(怒ったような匂いから……同情のような匂いに変わった)




それを聞くのはさすがに図々しいか、と思ったからもう薬を飲んで寝ることにした




……次は、Aさんに話しかけてみようかな




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学校が始まってしまって平日はなかなか更新できません……すいません……


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ピエロ(プロフ) - ひーちゃさん» ありがとうございます!!そう言っていただけて嬉しいです…! (2020年2月28日 11時) (レス) id: ac5457e183 (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃ(プロフ) - めーっちゃよき!! (2020年2月27日 23時) (レス) id: a3b4ed7c89 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ピエロ | 作成日時:2019年1月21日 21時

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