【ハイキュー】及川徹が激愛する彼女

馴れ初め？3 ページ10

そこからの授業は、どこかふわふわした気持ちで受けた




……別に、好きとかではない




ただ、顔が綺麗だと言われたことがぐるぐると頭の中を巡る




なんだか、自分も認められた気がする




……千夏だけじゃ、なくて。




千夏と仲良くなりたいがためにAに近づいてくる人間もいた




そんな人たちを信じたくても、妹絡みなため信じられなくて。




……ただ、初めてA自身を見てくれる人がいた




(……明日はきっと)




＿＿＿＿晴れ、かな？




……＿……＿

同時刻、及川もAの背を眺めながら思う。





あの顔は、なんて言ったらいいか分からなかった




びっくりした、驚いた顔だと思ったら急に喜んだような泣きそうな顔になった、あの表情。




及川なんでそんな顔、と思うと同時に素直に綺麗だなあって思った




＿＿＿＿あれ？




及川(……俺、なんか好きみたいじゃん)




いや、違うし？と心の中で及川は言葉を紡ぐ




だって、顔が綺麗だなって思っただけ




…いや、顔もそうなんだけど、性格も？




だってそこら辺の女の子よりは気遣いめっちゃ出来るし、お弁当のおかずは自分で作ってるって言うし、女子力高いし？

おまけに、美味しいし？




……いや、でも。




もし、この気持ちが好きだとして、それを伝えたとして




上手く伝わらなかったら？

断わられたら？




臆病者と言われても仕方ない




＿＿＿＿＿まだ、好きとすら思ってないのだから




この関係を壊すのが、恐ろしく怖い

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