出会い9 ページ24
あれから彩と別れて、Aは自分の帰り道を歩く
彩と居る時も考えていたことだが、影山に自分ではない彼女が出来たらと思うと胸が痛い
好きな人にアピールなんてあわや、好きということを自覚したことも無い
……どうやって、想いを伝えれば
もうオレンジ色になる空を見て、息を吐く
とにかく、あの時に影山が自分の思いを伝えてくれたように、自分も伝えなければ
そう意気込んだ瞬間
影山「あれ、Aさ…A？」
「ぴぇっ、は、はい！！…って影山くん！」
後ろから声をかけられた
考え事をしていて、返事が変になってしまったが、まあ知り合いでよかった
振り返ると、影山が息を切らしている
服装からしてランニング中だったりしたのだろうか
影山もロードワーク中、まさか想い人に会えると思っていなく、またさんをつけてしまう所だった
影山(ここら辺、家近かったりすんのかな
……私服、なんか可愛い)
Aはここで話そうと思った
「あの、影山くん、今時間あったりする？」
影山「いっすよ」
ぎこちないまま二学期が終わってしまった故、敬語に戻る
(あれ、それだけでなんかさみしい)
……＿……＿
近くの公園のベンチに2人で座る
「……影山くん」
影山「……はい？」
「えと、まず、二学期中に避けててごめんね」
影山「あぁ、うっす」
「え、許してくれるの？」
影山「まぁ…。……でも少し寂しかったっす」
「！」
胸がきゅんと高鳴る
少し気まずそうに襟に首元を埋める姿が、普段の彼とは想像できないような感じで可愛い
……これは、Aは知っている
優越感という感情だ
「……私、影山くんと勉強するの楽しかった」
影山「？でも、Aが教えるだけっすよね？」
「うん、そうなんだけど……
影山くんと一緒にいるのが好きなの
楽しくて、離れたくないって思うんだ」
……Aも少し天然(？)が入っていて、これを口にするのが全然恥ずかしくない
ずっと足元を見て離していたが、顔を上げて影山の方をじっと見る
「……それで、友達に教えてもらったの
私、影山くんが、好き、みたい、です…… 」
影山「！」
途切れ途切れで、最後なんて聞き取れるか聞き取れないかくらいの声
影山も、考えた
そりゃあ勉強会は楽しかったし、離れたくなんてもちろんない
影山(……すき、)
心の中でその2文字を反芻する
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ピエロ(プロフ) - 美羽さん» ご期待に添えられて良かったです〜！こちらこそ、リクエストありがとうございました〜！ (2020年4月21日 18時) (
レス) id: ac5457e183 (このIDを非表示/違反報告)
美羽(プロフ) - 書き忘れました！イメージの更に上のいい作品でした！ (2020年4月20日 19時) (レス) id: c6cf9bb902 (このIDを非表示/違反報告)
美羽(プロフ) - リクエストの作品書いていただいてありがとうございます！とっても嬉しかったです。国見のちょうどいい独占感と無気力具合がめちゃくちゃ好きです！これからも更新頑張ってください！楽しみにしてます！ありがとうございました。 (2020年4月20日 19時) (レス) id: c6cf9bb902 (このIDを非表示/違反報告)
ピエロ(プロフ) - ゆんみ。さん» 最初豪快にしようかとも考えたんですけど、可愛い方がいいかな……と笑 (2020年4月19日 23時) (レス) id: ac5457e183 (このIDを非表示/違反報告)
ピエロ(プロフ) - ち！さん» ありがとうございます！！はい！！頑張ります！！ (2020年4月19日 23時) (レス) id: ac5457e183 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピエロ | 作成日時：2020年3月25日 23時
