【BTS】色のない世界【男主】 (ページ12)

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モノクロ11 ページ12

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着いた所は中庭だった

ここは知らない
学校にこんな場所あったのか

「ここ、静かで良いだろ？」

にししっと笑うソラ

なんだか太陽みたいなヤツ

「なんで俺に教えてくれたんだ？」

「ふっふっふーん！だって、Aが疲れたーって顔してたからだよ」

……なにそれ

俺、そんなに顔に出てたのか？

まだまだだなぁ

「ん？A、スマホ鳴ってない？」

……たしかに
微かだけど俺のスマホから音が聞こえる

……電話か

「電話だろ？出て良いぞ」

ソラがそう言うので出ることにした

「はい、Aです」

表示はホソク兄さんだったけど、必ずしも本人が出てくると言うわけではない

ん？どういう事って？

それは

『Aー!!!ソクジンお兄さんだよー!!!』

こうやって、違う人が出てくるんだよ

「んん、兄さん、電話で大声出さないでよ。鼓膜が破れちゃいますよ」

『ごめんごめん！』

思ってないな。すごく軽いぞ

「今学校なんですけど、どうしたんですか？」

『ふふ、Aの声が聴きたくてさ』

兄さんはズルい

俺が必要だと思ったときに誰かしらが気に掛けてくれる

やっぱ態度とか表情に出てんのかな

『ちょと〜！スマホ返してくださいよ〜！』

電話の向こうでホソク兄さんの声が聞こえる

『じゃあね！』

ホソク兄さんと話せるのかと思ったら、ブチッと切られた