[バンタン狂愛短編集]

ただいま、Ep.4 ページ5

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警察から彼らが捕まったと連絡が入り

ほっと肩を撫で下ろしたのもつかの間






彼らは無残な姿だったという







舌を切られ、喉を潰され
事情聴取するにも喋れない。

指をも折られ、切断された部位もあり、
唯一意思を伝える筆記も、目を潰され…書きようがない









行き過ぎた罰。

どれだけ酷か。









警察は、誰がこんな酷いことしたのか…と言った時

私の頭にある人物がよぎった







テヒョン…？









まさかとは思ったけど。

ソファーに座ってる彼に警察から電話があったことを伝えれば、良かったね と一言。

続けて、彼らが無残な姿で見つかったことも伝えた。









『テヒョンが、やったの？』









一番に彼氏を疑う私はおかしいのか。

しかし、彼以外に心当たりがない。





テヒョンは私にけして嘘をつかない

そういう人だからこそ、

彼の答えを聞きたくない。









「そうだよ、俺が始末しといた」









スマホをいじりながらサラッと認めた。






『今…なんて…』

「だから、それは俺が始末しといたよって」





この人は異常だ

こんなことを普通に話せるなんて









「大丈夫、捕まる心配はないから」









笑顔で語る彼。

違う、私はそれを気にしていたんじゃない









もう、彼とは一緒にいれない。

そう感じたのはこの時。









でも、当然別れ話を出すことはできなかった

別れようなんて言おうもんなら、次は私が同じ目に遭う。次は私が殺される。

その恐怖の方が勝っていた。









この気持ち悪さを無くしたくて、友人に話した









それが間違いだったと知らずに。






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