帰るべき場所 ページ28
万事屋から帰る頃には月がもう見えていて、満月を過ぎて三分の二ほどの大きさになっていた。
真選組の門を潜ろうとした時に偶然門前で煙草を吸っている土方と会った。
土方「遅かったな」
『ただ今戻りました』
何故外に出て煙草を吸っているのかと思ったA。
土方は言葉にしないものの帰りの遅いAが心配だったらしい。
そのせいで彼が吸った煙草の本数は凄いだろう。
そんな土方にAはビニール袋を掲げて「それと、はい」っと土方へ何かを渡した。
何かと中身を見ればマヨネーズ。
土方「どうしたこれ....」
『もうすぐでストックが切れそうだったので』
土方「分かってるじゃねーか」
土方は微笑むと早く中入れ、とAを急かした。
屯所内へと入れば近藤などが「おかえり」と言ってくれた。
その言葉がAにはなんとも温かいものだった。
帰るべき場所があると実感出来るから。
『ただいま』
そう返事できるのも大好きだ。
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作者名:たらんちゅらん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=f429723d20d469671ae73cdd3305960c...
作成日時:2020年8月12日 22時