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七十六 ページ31

五条「君に嫌われるつもりはあっても、泣かせるつもりはなかったのに」





五条の屋敷であったことは未だによく覚えている。





五条「…泣いてるAを見てどうしていいか分からなくて。…結局僕は逃げた。思い返してみると僕最低なことしかしてないね。まぁ最低なんだけど」





と、彼は依然泣き止まない私をそっと抱き締めて言った。





『…大丈夫、そこまで最低じゃないから』





涙をなんとか留めて言った。



甚爾と比べて悟は全然優しいし、女にだらしなくもなかった。



悟は私が泣き止んだことを確認すると、あっさり解放してくれて、私は母の墓碑の前にしゃがみ込んだ。





『…悟は蒼社家と五条家の本当の関係知ってる?』




五条「何それ?そんなのあるの?初耳なんだけど」





悟も私と同じようにしゃがみ込む。





『…緋月の祖先は、悟と同じ六眼を持つ五条の人間に助けられて、2人は恋に落ちたんだって』





母が私に語ってくれたように、私も悟に話す。





『でも身分的にも力的にも2人が結ばれることはなかった。だから緋月の祖先は近くにいられる理由として蒼社を作った。私達の髪が赤いのは、生まれ変わってもお互いを見つけられるようにって緋月の祖先が自分の血に呪いをかけたから』




五条「夢物語じゃん」





幼い頃の私と同じような反応をした彼にそうだねと笑う。





『少なくとも私がその祖先の生まれ変わりである可能性はないねって昔お母さんに言ったけど』




五条「けど?」




『…そんなこともないのかもしれない』




五条「それ遠回しに告白してる?」





悪戯っぽく笑った彼から察するに、冗談で言ったつもりなんだろうけど。





『してるって言ったら?』





私の発言に彼は一瞬固まった。





五条「本気にするよ?」





悟の顔が目前に迫るが、彼がそれ以上何かをしてくることはなかった。





五条「……帰ろうか」





何事もなかったかのように彼は私から離れて踵を返す。



そんな彼に対して、私もそうだねと普通に返した。



悟が私に笑みを向けてくれるようになって、優しく接してくれるようになっても、彼の考えは未だに読めなかった。

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よっちゃん - すきすぎたやばいですね。。。。。。別の作品も頑張ってください (2月6日 3時) (レス) id: 7291101692 (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - レネットさん» コメントありがとうございます!アリスのことを好きになっていただけて作者は嬉しいです…レネットさんの心を満たせるような小説を書けていたなら心から良かったと思います(^^)こちらこそ読んでいただきありがとうございました! (1月6日 11時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
レネット(プロフ) - 最初読んだとき、アリスちゃん嫌な奴だな…と思ってたけど最後まで読んだらアリスちゃんを好きになっしまった…。そして七海のハンカチを差し出すという紳士的な振る舞いがカッコよすぎて心が満たされました。面白かったです。ありがとうございます。 (12月31日 23時) (レス) id: ec8ec8961f (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - ccndayoさん» コメントありがとうございます…!とても嬉しいです。ccndayoさんの好みに合う小説を書けていたなら、良かったです(^^)こちらこそ読んでいただきありがとうございました! (12月28日 12時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
ccndayo(プロフ) - 読ませて頂きました。もうホントに素敵すぎて途中途中感情移入しちゃって涙が出ました。小説も夢小説もたくさん読んできましたが私のどタイプな内容でした…。素敵な作品をありがとうございます (12月27日 22時) (レス) id: 625a5cfc03 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:刹葉 | 作成日時:2020年12月1日 16時

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