五十九 ページ14
五条side
Aが蒼社の家を襲撃した翌日の昼下がり、僕の目の前には1年3人とアリスがいた。
五条「珍しい組み合わせだねー。それで？どしたの？」
有栖院「……蒼社Aが呪霊と会って話してるのを見かけた。…それも報告にあったツギハギ顔の奴」
五条「…アリスの見間違いじゃなくて？」
僕の言葉を否定したのはアリスではなく、悠仁だった。
虎杖「先生、見間違いじゃないよ。アリスさんだけじゃなくて俺らも見たし」
野薔薇は渋々頷き、恵は俯いたまま。
きっと恵は見間違いだったと思いたい筈。
五条「そっかぁ」
僕の暢気な返事をアリスは大袈裟に非難した。
有栖院「悟！これがどういうことか分からないわけじゃないでしょ！？なんでそんな危機感のない返事ができるわけ！？」
呪霊と会っていたからといって必ずしも内通者・裏切り者だとは限らない。
なのにアリスはAを内通者だと断定したような言動だった。
五条「蒼社は恵に何も言わなかったの？」
伏黒「……はい」
五条「まぁ呪霊と密会する理由なんて碌なものじゃないとは思うけどさ。決めつけるのも早いんじゃないの？アリス」
有栖院「悟！」
アリスがここまで反抗的というか、素直に諦めないのは初めてのことで、少し引っかかる。
五条「それとも、蒼社が内通者だったらアリスに都合のいいことでもあるの？」
有栖院「はぁ？！」
アリスは最近僕の近くにいることが減った。
前はやめろと言ってもやめなかったのに。
五条「…アリス、僕との婚約が嫌ならすぐに言ってよ。僕は君の恋を応援するから」
なんて本題と違うことを言えば、彼女は一瞬意味が分からないといった顔をして、その後すぐに顔を顰めた。
有栖院「私はずっと悟が好きだって言ってるよね！！？」
五条「そ？まだ僕のこと好きだったんだ。最近は付き纏ってこないから他に好きな人でもできたのかと…」
伏黒「五条先生」
控えめに僕のことを呼んだ恵はこれからどうするのかと視線で訴えかけてきて。
五条「…取り敢えずいつも通りで。僕は学長と話してくるよ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2005人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
よっちゃん - すきすぎたやばいですね。。。。。。別の作品も頑張ってください (2021年2月6日 3時) (
レス) id: 7291101692 (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - レネットさん» コメントありがとうございます！アリスのことを好きになっていただけて作者は嬉しいです…レネットさんの心を満たせるような小説を書けていたなら心から良かったと思います(^^)こちらこそ読んでいただきありがとうございました！ (2021年1月6日 11時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
レネット(プロフ) - 最初読んだとき、アリスちゃん嫌な奴だな…と思ってたけど最後まで読んだらアリスちゃんを好きになっしまった…。そして七海のハンカチを差し出すという紳士的な振る舞いがカッコよすぎて心が満たされました。面白かったです。ありがとうございます。 (2020年12月31日 23時) (レス) id: ec8ec8961f (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - ccndayoさん» コメントありがとうございます…！とても嬉しいです。ccndayoさんの好みに合う小説を書けていたなら、良かったです(^^)こちらこそ読んでいただきありがとうございました！ (2020年12月28日 12時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
ccndayo(プロフ) - 読ませて頂きました。もうホントに素敵すぎて途中途中感情移入しちゃって涙が出ました。小説も夢小説もたくさん読んできましたが私のどタイプな内容でした…。素敵な作品をありがとうございます (2020年12月27日 22時) (レス) id: 625a5cfc03 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：刹葉
| 作者ホームページ：http://mobile.twitter.com/fall_0613
作成日時：2020年12月1日 16時
