三十四 ページ35
2017__
乙骨「なんかちょっと嫌な感じが…」
隣を歩いていた憂太が呟いた。
『嫌な感じ?』
真希「気のせいだ。Aさんも一々間に受けなくていい」
パンダ「気のせいだな」
狗巻「おかか」
乙骨「えぇ…」
パンダ「だって憂太の呪力感知超ザルじゃん」
真希「まぁ、里香みたいなのが常に横にいりゃ鈍くもなるわな」
狗巻「ツナ」
間に受けるなとは言われたけれど、何となく気になってしまい集中する。
『…いや、気のせいじゃないよ』
顔を上げれば、見えたのは呪霊とその呪霊から降りて来た傑君。
真希「関係者…じゃねぇよな」
パンダ「見ない呪いだしな」
狗巻「すじこ」
乙骨「わーでっかい鳥」
彼らは傑君のことを知らないのだから、仕方ないと思える反応だった。
夏油「変わらないね
『1人じゃないんだ?』
呪霊の口の中から出てきたのは3人。
夏油「A、君が望むなら私はいつでも歓迎するよ」
『嫌だなー…3級の呪術師スカウトしても意味ないでしょ』
傑君はそうだったねと何やら意味深な笑みを浮かべてから、隣にいた憂太の手を握った。
夏油「君はとても素晴らしい力を持っているね。私はね、大いなる力は大いなる目的のために使うべきだと考える」
演説のようにぺらぺら話す傑君に対して、手を握られている憂太は若干顔が引き攣っていた。
夏油「だからね、君にも手伝ってほしいわけ。Aには振られてしまったんだけど、諦めるつもりはない」
諦めて欲しいと言ったところで彼が素直に諦めるとも思えない。
だって彼はあの五条悟の親友なのだ。
乙骨「?…何をですか?」
夏油「非術師を皆殺しにして呪術師だけの世界を作るんだ」
五条「僕の生徒にイカレた思想を吹き込まないでもらおうか」
夏油「悟ー!!久しいねー!!つまりAを勧誘するならいいってことだ」
五条「そんな3級呪術師が役に立つとは思えないけどね」
夏油「本当にそうかな?」
『ハム、絶縁』
これ以上傑君を放置しておけば余計なことを話しかねないと判断して、躊躇うことなく彼のいた場所に呪具を振り下ろした。
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茜雫 - 書いている世界観が好きで何度も読んでいるので閲覧数の15分の1は私かもしれないです笑 (2020年11月29日 22時) (レス) id: e0dca7bd69 (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - 茜雫さん» えぇ!前作から見てくださっていたんですか!?ありがとうございます!とても嬉しいです…これからも面白いと思ってもらえるよう、無理せず頑張ります!コメントありがとうございました!! (2020年11月29日 18時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
茜雫 - 初めまして!続きを楽しみに読みながら…何度も読み返してます笑前作同様、とても面白い内容なので、続きが楽しみです!無理せず更新頑張ってください! (2020年11月29日 18時) (レス) id: e0dca7bd69 (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - いーすとさん» コメントありがとうございます!世界観が好きだと言ってもらえて嬉しいです。前作とは少し違う感じに書きたいなと思っていたので…これからも頑張らせていただきます!!ありがとうございます!! (2020年11月29日 16時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
いーすと - なんか世界観がめちゃ好きです!これからも頑張って下さいね!読み続けます!! (2020年11月29日 15時) (レス) id: e22cc70c93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹葉 | 作者ホームページ:http://mobile.twitter.com/fall_0613
作成日時:2020年11月27日 21時