私を女避けにするな後輩。【呪術廻戦】

5.優等生の弱点 ページ5

『ちょっとまぁ、落ち着きなよ、ね？』




流石に五条悟相手じゃ負ける。善戦したとしても精々かすり傷を作るくらいしか出来ないだろう。



それくらいこいつの術式はチートなのである。




五条「落ち着いてるけど？先輩の方こそ落ち着けば？すっげぇ動揺してんじゃん。なぁ？」




ぽんっと肩に置かれた手に内心冷や汗だらだらになりながらもなんとか笑顔を作って。




『えーと…あの…えーっと…』




許しを乞うのだけは勘弁だ。こんな後輩相手になんて私のプライドが許さない。




五条「ごめんなさいは？上手に言えたら褒めてやるから。よく出来ましたね〜って」



『………』




どうしよう。そろそろ私の華麗な右ストレートが決まってしまいそうだ。



こいつここまでクズだったか？と過去を振り返っていれば。




夏油「悟、飲み物を買うのにどれだけ掛かってるんだ」



『す、傑君…！』



夏油「あれ、A先輩。もしかして先輩と話してたのか？悟」



五条「そーそー。あ、そういえば傑」



夏油「ん？」




五条悟はそこで私の方を見る。ゲス野郎と言わざるを得ないような真っ黒な笑みを浮かべて。




五条「先輩の本s『傑君ごめんね。五条君を引き止めたのは私なの。少し聞きたいことがあったから』…ふっ…」




笑いを堪えてんのバレてるからな五条悟。後で覚えてろよ…！！




夏油「そうなんですか。でも珍しいですね。先輩が悟と話すなんて。なんというか意外です」



五条「まぁ、あれだよ。普段は出来ない話だってあるだろ。ねー？先輩」



夏油「え、何それ。普通に気になるんだけど」



『五条君が大袈裟なだけでただの世間話だよ』




五条悟の表情は至って普通で、本当にただの雑談をしているようにしか見えない。



だが私には分かっている。今こいつが内心で笑い転げていること。




五条「じゃあ世間話ついでに傑にいいこと教えてやるよ。先輩って実はめちゃくちゃ性格w『ごめん、全然大袈裟じゃなかった！普段は出来ない会話だったね！だからちょっと私の部屋で話そうか五条君！！！』はーい」



夏油「え！？先輩！？悟！？」




戸惑う夏油君を仕方なく放置して五条悟を引き摺る。



因みにこんなデカい後輩を引き摺れるのは私の術式が作用しているから。




五条「はー…面白かった」






急募:五条悟の殺し方

6.→←4.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す