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連れて来られたのは四年の教室。
『それで…お話って？』
「五条君と別れて」
私の質問に答えたのは鳴上麗華本人ではなく、取り巻きの一人。
『なんでですか？』
「そんなの麗華ちゃんが五条君に告白するからよ！二条さんと付き合ってるのに告白したら、麗華ちゃんが略奪愛したみたいになるでしょ！」
取り巻きさんの頭の中には、告白された五条君が鳴上麗華を振るっていうビジョンがないわけね。
鳴上麗華に告白された五条悟は私を即座に捨てて鳴上麗華と付き合う…と。ほう。
鳴上「まあまあ…少し落ち着いて？私もね？本当は心苦しいの…」
『だったらこんなことしないで欲しいです。どうして先輩のために別れないと……………あれ？』
…ちょっと待って？なんで私は反論してんの？？
私にとっての最善は、五条悟と先輩をくっつけて、彼女役から降りることだった筈でしょ？
なのにどうして？
鳴上「二条さん？どうかなさったの？」
『いえ…何も。………分かりました。悟君とは別れます。だから明日にでも告白してあげてください。彼も待ってると思います』
それだけ告げて四年の教室から出た私は、寄り道をすることなく、真っ直ぐ目的の場所へ向かう。
そして。
夏油「A先輩？二年の教室に何か…？」
視界に入るのは驚いた顔をする後輩二人。
どうやら家入さんはまだ戻って来ていないようで、五条悟に至っては教室を出ようとしていたのか、廊下にいる私のすぐ近くにいた。
だからそんな彼の手を取り、
『……悟君、別れよう』
全てを終わりにする言葉を述べた。
五条「……は…？」
夏油「え…」
私に頬を打たれた時と同じように驚いた顔をする五条悟を見て、思わず苦笑してしまう。
『今までありがとう。君といる時間はとても楽しかった。退屈じゃなかったよ。……おめでと』
自身の伝えたいことだけ伝えて、握っていた手をぱっと離し、踵を返す。
五条「おい待てよ…！何勝手に話進めてんだ…！！」
そんな私を五条悟が簡単に見逃す筈もなく、痛いくらいの力で私の肩を掴んだ。
『勝手じゃないよ』
五条「俺の意見も聞かずに一人で決めることのどこが勝手じゃねぇんだよ！！…俺の部屋来い。ここじゃまともに話せねぇだろ。………あ"？」
夏油「悟、その手を離せ」
私と五条悟の間に割って入ったのは傑君だった。
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刹葉(プロフ) - みかさん» コメントありがとうございます！個人的には不安ばかりで、そんな嬉しいことを言ってくださる方がいるとは思ってもおりませんでした…！ただただ嬉しいです、ありがとうございます！！これからも楽しんでいただけるような小説が書けるよう精進します！！✌️ (2022年2月18日 21時) (
レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
みか(プロフ) - コメント失礼します。完結お疲れさまでした…！！最後の夢主ちゃんの自分の気持ちに気づく描写大好きです…！刹葉さんの書く文章凄く凄く好きで、これからも応援してます！コメント失礼しました〜!! (2022年2月18日 20時) (レス) @page43 id: 38ecdec85a (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - kanameさん» コメントありがとうございます！ひぇぇ…嬉しいです…！このコメントを見て私もニヤけてます(( これからも楽しんでいただけるよう頑張ります(о´∀`о) (2022年2月5日 3時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
kaname(プロフ) - 私「先生、ニヤけが止まりません」私｢諦めなさい｣私｢OK｣という脳内会議を毎回してますｗｗｗ更新楽しみにしています！ (2022年2月5日 1時) (レス) @page21 id: 7565f8d7cb (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - ちゃんちゃさん» コメントありがとうございます…！更新楽しみにしてくださって本当嬉しいです！性癖に刺さったのなら良かった…期待に応えられるよう、これからも頑張ります！^ ^ (2022年2月1日 21時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹葉
| 作成日時：2022年1月27日 15時
