24. ページ24
(俺といる時は好きなことだけしてろ)
先程五条悟に言われた言葉を脳内で再生する。
不覚にも少しだけ…本当に少しだけときめいてしまった自分がいる。
あんなことを言われたのは初めてだし、本当の私を知ってもなお五条悟の態度は変わらない。
なんなんだあの男は。私のことを脅している癖に変に優しくしたりして。
五条悟と別行動をして買った、お高いチョコレートの入った袋を持つ手に自然と力が入る。
もう待ち合わせ場所に着くし切り替えろ…と軽く咳払いをした私は、待ち合わせ場所に女性が沢山いることに気付く。
何かの催し物かと近付けば、女性が多い理由…というか原因を嫌でも理解した。
「ね、君。お姉さん達と遊ばない？」
「いやいや、こんなおばさん達より私達とカラオケ行こ！」
五条「……」
女性達の中心には五条悟がいて、両腕を異なる女性にホールドされていた。
顔は良いし、一人だったから恰好のターゲットだったのだろう。確かにこんなんだったら女遊びし放題だわ。向こうから寄ってくるんだから。
五条悟はというと、退屈そうに欠伸をしていて、女性達を振り払うこともなく、勝手にしろと言いたげな態度。
『………』
気に食わない。ムカつく。
近付いて名前を呼べば済む話なのに、私はそうせず、黙って五条悟の目の前に立つ。
当然五条悟を口説いている女性達はいい顔をしないし、寧ろ睨んでくるが知ったものか。
そして五条悟と目が合う。
五条「…ぁ、やっと___」
『悟、待たせちゃってごめんね。これで許して』
五条「ッ…！？」
女性達を押し退けて、何かを言い掛けていた五条悟の耳朶に軽くキスをした。
五条「なっ…！おま……は！？」
五条悟本人が驚くのは勿論、彼を口説いていた女性達も私をちゃんと彼女だと思ってくれたのか、あっという間にいなくなった。
まあ彼女じゃないんですけど。
五条「お前…自分が何したか分かってんのか」
私にキスされた部分を押さえて五条悟が聞いてくる。その視線は私に向くことはなく、別の方に向いていた。
『キスだけど。認知されてないカップルなんて意味ないんでしょ？』
五条「これが俺の部屋だったら容赦なく襲ってるからな」
『またまたぁ〜。幾ら女遊びが好きでも私じゃ興奮しないでしょ』
五条「言い方に悪意しか感じねぇんだけど。…つかAがいいなら試してみる？俺が本当に___」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 756人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
刹葉(プロフ) - みかさん» コメントありがとうございます！個人的には不安ばかりで、そんな嬉しいことを言ってくださる方がいるとは思ってもおりませんでした…！ただただ嬉しいです、ありがとうございます！！これからも楽しんでいただけるような小説が書けるよう精進します！！✌️ (2022年2月18日 21時) (
レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
みか(プロフ) - コメント失礼します。完結お疲れさまでした…！！最後の夢主ちゃんの自分の気持ちに気づく描写大好きです…！刹葉さんの書く文章凄く凄く好きで、これからも応援してます！コメント失礼しました〜!! (2022年2月18日 20時) (レス) @page43 id: 38ecdec85a (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - kanameさん» コメントありがとうございます！ひぇぇ…嬉しいです…！このコメントを見て私もニヤけてます(( これからも楽しんでいただけるよう頑張ります(о´∀`о) (2022年2月5日 3時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
kaname(プロフ) - 私「先生、ニヤけが止まりません」私｢諦めなさい｣私｢OK｣という脳内会議を毎回してますｗｗｗ更新楽しみにしています！ (2022年2月5日 1時) (レス) @page21 id: 7565f8d7cb (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - ちゃんちゃさん» コメントありがとうございます…！更新楽しみにしてくださって本当嬉しいです！性癖に刺さったのなら良かった…期待に応えられるよう、これからも頑張ります！^ ^ (2022年2月1日 21時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：刹葉
| 作成日時：2022年1月27日 15時
