キミが私を忘れても【五条悟】

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虎杖「輪禍ってぶっちゃけ五条先生のことどう思ってんの？」




唐突に振られた話題に私は咽せて、食べていたのがタイミング悪くきな粉餅だったから、口から出てしまったきな粉が舞う。




釘崎「うわっ！汚いわね！！」




『ケホッ、今のは悠仁が悪…ケホケホ』




伏黒「取り敢えず飲め」




恵がくれた水を一気飲みすれば大分楽になったけど、悠仁は私を窒息死させる気だったのだろうか。




虎杖「いやだって気になってさ。昨日も二人で仲良さげに話してたじゃん？」




『告って振られましたけど』




「「「……え？」」」




『だから告って振られましたけど！？』




釘崎「うっそ！？アンタ告ったの？！アレに！？」




虎杖「マジか！！スゲーな輪禍！！」




付き合うことになったのならまだ分かるけど、振られた相手に対してスゲーなとはどう受け取ったらいいの？




悟に告ったのがスゲーってこと？




それはそれでどうして？




虎杖「輪禍レベルを振るとか五条先生もやるなぁ…」




伏黒「なんだよ、輪禍レベルって」




虎杖「いや、輪禍ってめちゃくちゃ顔整ってんじゃん。五条先生に負けないくらい」




『……悠仁、流石にそれは照れる』




釘崎「顔が良くても性格がね」




『野薔薇には言われたくない』




釘崎「はぁ？！なんでよ！！」




そういうとこだよと言えば私の髪とか使った藁人形に釘を打たれそうなので黙っておこうと思います。




とはいえ今日も平和だなぁ。




あ、カラス。




『カラスって可愛いよねぇ』




伏黒「可愛いか？」




私の視線の先にいるカラスを見て恵が理解出来ないと言いたげな顔で聞いてきたので




『黒猫とかカラスとか黒い動物好きなんだよね』




と答えれば、会話を聞いていたらしい野薔薇が顔を顰めた。




釘崎「超不吉じゃない」




『不吉じゃないよ』




そりゃ黒猫は昔不吉だって言われてたのかもしれないけど、今となっては逆に福猫だって言われることもあるんだから。




五条「A！！」




悟は私を視認するなり早足で私の元まで歩いて来て、私の腕を掴む。




『え…あの…？』




五条「ちょっと来て。大事な話だから」




反論する事も出来ず私はそのまま連れて行かれる。




後ろで悠仁が“ひゅ〜”とか言ってたから後で殴ろうと思います。




…というか悟は一体どうしたの？

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