キミが私を忘れても【五条悟】

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？「おい。今の話聞いてたのか」




『…どう思う？』




？「聞いてないに一票」




『大当たり〜。さっすがめぐみん。分かってるぅ』





巫山戯た態度で返せば恵は重苦しい溜め息をついて。




酷いなぁ。それが同級生に対する態度かしら。





？「A〜？僕の前で堂々と聞いてない発言するのってどうかと思うんだよね〜。だから罰としてこの後スイーツ巡りに付き合うこと！」




『それは勿論悟先生の奢りで___』




五条「自己負担に決まってんでしょ。馬鹿なこと言わないの」




『ケチ！若白髪！』




五条「これは元々ですぅ〜」





隣で“ガキの喧嘩かよ”と呟く恵の肩を抱き、“勿論恵も道連れだからね”と言えば心底嫌そうな顔をされた。




嫌な顔をするだけで断らないのが恵の良いところだと思う。





伏黒「つーか話聞いてなかったからスイーツ巡りに付き合えって、そもそもがおかしくないですか」




『悟先生が馬鹿で阿呆でまともじゃないおかしいパーソンだってこと恵はよく知ってるじゃん』




五条「はい、Aちゃんは二十四時間廊下に立ってなさい」




『悟先生と一緒ならそれでもいいよ』




伏黒「いいのかよ」





めぐみんナイスツッコミ。いやぁ…恵は優秀だなぁ。




先生がちゃらんぽらんでも真面目に育つんだから…





五条「口に出てますよ〜。僕のどこがちゃらんぽらんなのか五文字以内で説明しなさい！」




『全部』




五条「もう僕教師やめようかな」




伏黒「アンタら毎日そういうやりとりして飽きないんですか」





伏黒は一ヶ月に一回くらいの頻度でそんなことを聞いてくるけど、私と先生の答えは勿論





『「飽きないね」』





である。





『そういえば恵が仙台に行くのって…今月だよね？』




伏黒「今日出発だよ」




『え！？じゃあスイーツ巡り出来ないじゃん！！一緒に行くって言ったのに。嘘つき』




伏黒「約束してねぇし、俺は一言も行くなんて言ってないからな」





恵が来ない＝先生と二人きり＝地獄。





五条「やったねぇ、A。僕とデートなんて中々出来ることじゃないよ？」




『そりゃ全身黒尽くめの不審者とデートすることなんてこの先絶対ないでしょうね。途中で警察に通報しても怒らないでくださいよ？』




五条「通報する気満々じゃん。何この可愛くない生徒」

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