検索窓
今日:9 hit、昨日:11 hit、合計:1,326,048 hit

ページ8

五条side





ポケットに入っていたスマホが振動を始めてから数秒後に取り出した。




画面に表示されているのは七海という二文字。





五条「もしもし七海〜?どしたの〜?」





七海「五条さん、今何処にいますか」





五条「何処って外だけど。なんで?」





『七海ぃ〜好き』





僕の問いに七海が答えることはなく、代わりに聞こえてきたのはふわふわしたAの声。




僕ではなく七海に向けられた好意を示す言葉に、思わずスマホを握り潰しそうになる。





七海「…どういう状況か分かったでしょう。今すぐ迎えに来てください。場所は…」





五条「言わなくても分かるよ。えーっと…」





手早くスマホを操作してマップを見れば、よく行く居酒屋にAのアイコンがあった。





五条「行きつけの居酒屋ね」





七海「……犯罪紛いなことしてませんか」





五条「やだなぁ〜、この僕がそんなことするわけないっしょ」





七海「貴方の言葉程信じられないものはありませんよ。…それでは例の居酒屋の前で待っているので」





ぷつりと通話終了の音が耳元で鳴り、そのままポケットに仕舞う。





小雪「何?女?」





通話が終わるまで待っていた彼女に対して作った笑みを向ける。





五条「男の後輩だよ。急用ができたから僕帰るね」





小雪「え!?私よりその後輩君との用事の方が大事なの?」





五条「うん、ごめん」





今にもAが酔った勢いで七海にキスをするかもしれないのだから、好きでもない女と話している暇はない。





小雪「じゃあ悟。最後にキスして」





五条「えー?面___分かった分かった」





危うく出そうになった本音を飲み込んで、目を瞑り唇を突き出す女の額に触れるだけの軽いキスをする。





小雪「また額?いつになったら口にしてくれるの?」





五条「んー…その内ね」





まあそんな日は一生来ないんだけど。




A以外の唇にキスをする気は一切ない。




そこには謎の拘りを持っている自分に笑ってしまった。

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (1056 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
5043人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 浮気   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

shyaberuazarashi(プロフ) - やばい解釈一致すぎる…すっきりしたしもう色々最高でした! (12月18日 22時) (レス) @page46 id: e3d211137e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり?★*゚(プロフ) - このくそヤリチン五条許せん、、、!ヒロイン普通に可哀想 (7月24日 11時) (レス) @page31 id: 35bcc8e605 (このIDを非表示/違反報告)
あみ - いや五がそもそもあありえないけど、別れたって元カノに言ってたよね?あれでよく許せたな (2021年10月25日 5時) (レス) @page46 id: c00755ba92 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん - 何だか最後までヒロイン報われなくて可哀想、、もっとこの糞ヤリチンを徹底的にボコボコにしてあげて欲しかった(笑) (2021年7月3日 8時) (レス) id: c2c5a94e17 (このIDを非表示/違反報告)
みー - この作品めちゃくちゃ面白かったです!鈴ちゃんが五条先生を殴っててくれて安心しました!(笑)あのまま許してたら私の気が収まらん!!本当に面白かったです! (2021年2月26日 20時) (レス) id: bb74a842ce (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:刹葉 | 作者ホームページ:http://mobile.twitter.com/fall_0613  
作成日時:2021年1月12日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。