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ページ34

五条だけだった。




初めて会った瞬間物珍しそうに私を見ないどころか、雑魚呼ばわりしたのは。




夏油や硝子でさえ初めて私と会った時は珍しい動物でも見るような感じだったのに。




五条は私が最強だって知ってた。




でもだからって特別扱いすることなんてなかった。




…私と五条は本当によく似ている。




私も五条も“普通”を求めてた。





五条「…涙止まった?」





『………おかげさまで。…馬鹿』





唐突のキスに驚いて涙はもう出なくなっていた。





五条「…でもちょっと勿体無いことしたな」





恥ずかしさから五条の服に顔を押し付け、視界に何も映らないようにしていた私の頭上で呟いた五条。





五条「僕のことでお前が泣くの珍しいのに」





『…煩い。…この前も泣いたし、お前が小雪を抱いてた時も泣いた』





五条「そうだけど、この前は抱き締められなかったし、その前のやつに関しては僕は見てない」





『当たり前』





目の前でしてるのを見ながら泣けるわけない。





五条「本当にごめん」





『………いいよ、もう』





すぐ以前のような言い合いをする関係に戻ることは難しいだろう。




それでもまた五条と一緒にいられる。




もし私が五条と別れるという選択をしていたら幾ら時間をかけても関係は修復出来なかった。





五条「……行くよ」





『え…行くって何処に…』





五条「そんなの決まってんでしょ。…僕とAの家」





『!……うん…!』





私が選んだのは五条から離れてする後悔じゃなく、五条の傍にいてする後悔。




あぁ、でも。




しなくていいならしたくないな、後悔は。





なんて思いながら、差し出された手を取って部屋から出た。

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 浮気   
作品ジャンル:恋愛
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shyaberuazarashi(プロフ) - やばい解釈一致すぎる…すっきりしたしもう色々最高でした! (12月18日 22時) (レス) @page46 id: e3d211137e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり?★*゚(プロフ) - このくそヤリチン五条許せん、、、!ヒロイン普通に可哀想 (7月24日 11時) (レス) @page31 id: 35bcc8e605 (このIDを非表示/違反報告)
あみ - いや五がそもそもあありえないけど、別れたって元カノに言ってたよね?あれでよく許せたな (2021年10月25日 5時) (レス) @page46 id: c00755ba92 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん - 何だか最後までヒロイン報われなくて可哀想、、もっとこの糞ヤリチンを徹底的にボコボコにしてあげて欲しかった(笑) (2021年7月3日 8時) (レス) id: c2c5a94e17 (このIDを非表示/違反報告)
みー - この作品めちゃくちゃ面白かったです!鈴ちゃんが五条先生を殴っててくれて安心しました!(笑)あのまま許してたら私の気が収まらん!!本当に面白かったです! (2021年2月26日 20時) (レス) id: bb74a842ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:刹葉 | 作者ホームページ:http://mobile.twitter.com/fall_0613  
作成日時:2021年1月12日 1時

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