〔RKRN〕三つの名を持つ者-第三弾-

決着 ページ10

金属がぶつかり合った音が響き


シーンと静まり返る


誰の呼吸も聞こえない


どっちが勝ったんだと空気も語っている中


先に倒れたのは









・









私だった









・









『ｯ…………!!(なんで……どうして……)』




雷「ｯ……」ﾊﾞﾀﾝ


八「雷蔵ｯ!!!」


伊「大丈夫かい2人とも!!!」


善法寺先輩に優しく上半身を起こされ、怪我の具合を見られる


伊「雷蔵も千景も痣と切り傷だらけだ、急いで忍術学園に行こう」


小「なら私がおぶってやろう！！」


仙「小平太ｯ!!怪我人をそんな乱暴に担ぐなｯ!!!」


雷「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!!!!!!!!」


勘「七松先輩！雷蔵が死んじゃいますｯ!!!」



相変わらず元気だな……この人達は


チラッと雷蔵の方を見ると、目に涙を浮かばせながらも、どこか嬉しそうに笑っていた


雷蔵はいいな……周りに思ってくれる人が居て


幸せ者じゃん


ｽﾞｷﾝ＿＿＿


心が傷つく音がしたな


私は独り……孤独


雷蔵みたいに周りに自分の事を思ってくれる人なんて居ない


家族も居ない


仲間も友達も居ない


みんな、私には持ってないものを持ってる


羨ましいな……私も前は……居たのにな……


もう二度と会えない家族と村の人達を思い出す


涙を零さないように目を瞑る


文「大丈夫か？」


頭上で声がして目を開ける


文「負けて悔しいのか？日々ギンギンに鍛錬してないからだ！今日から俺が稽古をつけてやるぞ！！」


留「ハッ！お前なんかが後輩に稽古なんてつけれるわけねぇだろ！ww」


文「なんだと留三郎！！お前こそ、後輩にデレて稽古なんかつけれるわけねぇだろう！ww」


留「なんだとぉぉ！！このじじぃ！！」


文「誰がじじぃだこのショタコンが！！！」


伊「ちょっと2人共！怪我人が居るのに大声を出さないで！！」


止めの声が入るも聞こえてないのかずっと言い合ってる2人


長「……フヘヘ……へへへへへへ！！」


文「ｹﾞｯ!ちょ、長次！！そんな怒るな！！」


留「悪かった！！悪かったから！！もうしねぇよ！」


長「……ならいい」


兵「大丈夫か？千景」


『…あぁ、全然元気だ』


三「それにしても、お前が大太刀を扱えるとはな〜」


勘「凄くカッコよかった！！勘ちゃんも大太刀持ってみた〜い！！」


八「あんま調子に乗んなよ勘右衛門w」


皆が他にも何か話していたが、突然体が熱く、息苦しさを感じ段々と意識が遠のいていった

学園→←やるねぇ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す