〔RKRN〕三つの名を持つ者-第三弾-

虚無感 ページ16

それから2日間部屋に閉じこもっていた


どうやら精神的に参ってきているようだ


何に参ってるのかは分かんない


ただずっと重い物が乗っかってるかのようで


何を考えても、自分は何を考えてるかすら分からない


やり場のないどうしようもなさに悶えて2日間


ずっと寝ていない


脳は寝たいと思っているのに、寝れない


寝たくない


目を瞑れば、見るのは幼い頃の記憶


どうしてだろうか


幼い頃の記憶を思い出すのは、別に苦ではない


むしろ懐かしくてどこか安心する、少し笑える


なのにどうして


こんなにも拒絶してるんだろうか


ｻﾞｰｰｰｰｰｰｰ


今日は大雨だ


どこからか雷も聞こえてきた


重い体を起こして外に出る


寝巻きのまま、裸足のまま


傘もささず、大雨に体が打たれる


ずっしりとした雫が当たる


黒に近い灰色の空を見上げる


ねぇ、このまま洗い流してよ


この訳わかんない思いも、この苦しさも全部


『…………泣け』ﾎﾞｿｯ


私の代わりに泣け


ｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛ＿＿＿＿


怒れ、私の代わりに


……あれ


これ、過去にもあったような




ｻﾞｰｰｰｰｰｰ!!

ｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛ＿＿ﾋﾟｶｧﾝ＿!!

〔……………………〕
〔A、どこにいるんだ？……ｯ!A!!なぜ傘もささずに出ているんだｯ!〕ﾊﾞｻｯ
〔さぁ早く中に戻るぞ〕
〔……………泣いて…………怒れ……〕
ｻﾞｰｰｰｰｰｰ!!
ﾋﾟｶｧﾝ＿!!







『………………ﾌﾌｯ……ｱｯﾊﾊ』


どうやら私はあの頃から変わってないらしい


私だけ、時が止まってるかのよう


それは空も同じなのだろうか


止まっている私は愚かだ


なら同じく変わらないままある空は愚かか？


……私の方が愚かだ


上げていた顔はどんどん下に向いていく


私の存在に意味はあるだろうか


家族も、大切な人達も全て失った私に


生きる意味はあるだろうか


今、何のために生きてるのだろうか


………………ない



なぜ生きている


Aという名前も、正直もう意味がないだろう


もうあの人たちに名前を呼んでくれることはないのだから


これが虚無感というものか


そういえば、医師から貰った安定剤をしばらく飲んでいないな


……いいか


この状態が続くとどうなるのだろうか


壊れるのだろうか


もうとっくに壊れているが


更にどうなるのだろうか


狂うのだろうか


もし狂ったとして







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誰か助けてくれるのだろうか

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