ご主人様の言う通り episode4 (ページ14)

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Ｎside

俺が親にこんな口答えをしたのは初めてだ。

だけどそんなのどうだっていい

Aがいればなんもいらねぇ

母｢あんたふざけるんじゃないわよ！｣

A｢あの！｣

｢和也さんは、あなたの人形じゃありません！
なんでもかんでも縛り付けて、それでなにが親ですか！｣

…こいつ凄ぇ

あのばばあが戸惑ってやがる

母｢あなたが和也の…｣

A｢わたしは和也さんが好きです。誰になんと言われようと、何をされようと。｣

母｢…ふふ｣

｢あなた、昔の私を見てるみたいだわ｣

A｢え…｣

予想外の言葉に、俺もAも言葉を失った

母｢わたしも、ここに嫁ぐときたくさん反対されたの。でもその時の私もあなたみたいに反抗したわ｣

｢和也……あなたいい人を好きになったのね…｣

｢…母さん｣

母｢かなさん、この話なかったことにしてもらえるかしら｣

かな｢…分かりました。私も元々和也さんを本気で好きだったわけじゃないので｣

その言葉を聞いた途端、Aは地面に座り込んだ

｢大丈夫か？｣

A｢うんっ、｣

｢お前な、おせぇんだよ｣

A｢ごめん｣

そう言って目を細めて笑った彼女を、もう二度と離さないと心に誓った。