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苦しいほどに綺麗な目をしてそう言った。
わたし、この人をどれだけ苦しめてきたんだろ
櫻井｢1時｣
｢…え？｣
櫻井｢あいつ、1時に正式に婚約結ぶらしいから｣
｢…だからって、｣
櫻井｢ちゃんと気持ち伝えなよ。｣
そう言って綺麗に笑った。
｢翔くん…ごめんね｣
櫻井｢謝んなよー、余計辛いわ｣
｢…ごめんね｣
そう言い残して私は走って電車に飛び乗った。
今ならまだ間に合う。
アナウンス｢次は〇〇〜〇〇です｣
ﾌﾟｼｭｰと扉が開くのと同時に私は飛び降りた。
髪の毛もぐしゃぐしゃで、
涙で顔もぐしゃぐしゃで、
黄色い屋根の喫茶店を曲がった。
｢和…！｣
二宮｢…A｣
ギリギリ間に合った
かな｢汚いカッコ… 和也さん、行きましょ｣
二宮｢あぁ…｣
｢好き…！｣
今まで決して口に出せなかった言葉が、簡単にでた。
二宮｢かなさん、ちょっと待って貰えませんか｣
かな｢…分かりました｣
二宮｢お前な、俺今日結婚すんの｣
｢嫌だ｣
二宮｢…お前バカかよ｣
｢バカだよ。バカになるくらい好きなんだよ和のことが｣
｢もう逃げない｣
二宮｢俺はかなさんと婚約する。じゃないと…｣
｢大切な人が傷付く？｣
二宮｢なんでそれ…｣
｢翔くんに聞いた｣
二宮｢…なんで言うんだよ｣
｢それと、和は間違ってる｣
｢わたしに、和がいないことより傷つくことなんてない｣
母｢和也！なにしてるの！早く中へ入りなさい…｢お母さん！｣
｢この話、なかったことにしてください｣
母｢あなたは何を言ってるの。どうなるか知らな…｢どうなったっていい｣
｢俺はこいつといたい｣
母｢そんなの許されると思ってるんですか｣
｢何年かかってもいい。認めてくれるまで諦めない｣
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作者名：YAGI | 作成日時：2018年4月28日 23時
