2話 ページ3
キララ視点。
温かい
気がつけば泳いでいるかのように、水の中にいた。
なんだ？そう思っていたら、突然オレに光が降り注いだ。
『……』
驚きで声が出なかった。すると、体を逆さまにされ、叩かれたので、思い切り抵抗してやった。
だけど、実際身動きはとれず、大きく泣き喚くことしかできなかった。
そんなとき
オレを見て微笑んでる女の親族らしき男の手には、
オレの大切な大切な…………ニイチャン達だった。
『うぇぇ！えええぇん！！うぁぁぁ！』
体を思い切り動かす。女はまたにっこりと微笑んで、
女「あらあら…お転婆な子ね。」
男「どんな個性になるんだろうな。」
個性？なんだ、それ
それよりも、ニイチャン達に触れたい
抱きしめたい
ニイチャン達の、綺麗な瞳を向けられたい
今度はずっと一緒だからな
あれから数年経った。
オレ等3人は前世よりも距離が近くなった。
3人というより、オレが、だな。
もう二度と離さない。先に逝こうとしたら呪ってやるって言ってやった。
沢山沢山抱きしめたさ。そしたらなァ………
蘭「オレ等の妹、ほんっとカワイイなぁ…」
竜胆「いやいや兄ちゃん、コイツがカワイイのは元々だろ。」
2人の瞳は優しくて、大好きだ。
そして2人と同じオレの片方の瞳も、オレは大切にしている。
前世と同じように、オレ等は六本木に住んでいる。そして六本木のカリスマ、とも言われていた。
流石にそれを知ったときはニイチャン達と笑ったさ。まさか前世と同じ二つ名なんて。
あぁ、なんでもう3人で暮らしているのかというと、落ち着かないからだ。
前世では両親なんか嫌いだったし、あんなに優しく微笑んでくれたことはない。
両親には仕送りをすると約束して、送り出してもらった。
まぁ、好きじゃないけど、嫌いでもない。
でも、天秤にかけるならニイチャン達だ。
オレ等か、オレ等以外か。
いつだってそうやって生きてきたんだから。
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綺羅(プロフ) - 号哭。さん» めんどくさがりなので更新に期間が空いたりしますが、辞めることはないので気長に待っててほしいです〜！！頑張ります！ (8月26日 15時) (
レス) id: d514eccb9d (このIDを非表示/違反報告)
号哭。 - 凄く好きです……!!更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (7月24日 6時) (レス) @page33 id: 07f289d1de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綺羅 | 作成日時：2022年8月10日 13時
