参拾漆ノ舞 ページ39
考える暇もなく、堕姫の武器である帯が襲ってくる。
『……っ!』
必要以上に避けることが出来ない私はすぐに堕姫の帯に捕まってしまった。
堕姫「あら、日輪刀が無いのね。
だったら私を倒すことなんて出来ない。
さぁ、大人しく連れていかれなさい?」
『そんなことされる訳が……ぐっ』
帯が私を握り潰すかのように締めてくる。
堕姫「ほら、早く従わないと、お前の臓物ごと捻り潰すわよ?
あの方には、顔を必要以上に傷付けなければ良いと言われているしね。」
『……っ!』
あ、あれは宇髄さんの筋肉すごい鼠……
持っているのは、私の刀…?!
『私の刀を……!』
鼠が私の刀を隠しておいてくれたのか。
流石は宇髄さんの鼠……(?)
いいえ、こんなこと呑気に考えている暇なんてない。
『……氷の呼吸 壱の舞、氷雪の刃…っ』
なんとか私を締めていた帯と鬼の首を斬れた。
『もう、やられてばかりでは無いわよ…っ』
堕姫「…え?」
首を斬られたことに気が付いていなかったのか、唖然とした様子を見せる堕姫。
その瞬間、
堕姫「いやあああ!!!頸を斬られた!!死にたくないよぉ!!
お兄ちゃん!!!」
?「俺の妹を虐めるやつは誰だ……?」
『なっ、上弦の陸が…2人?!』
?「俺は妓夫太郎。
妹の堕姫が世話になったみてぇだな。
…その容姿、氷雪美と言うやつか。
チッ、あの方の命令だ。殺しはしないが傷は付けるぞ。」
『……っ』
凄まじい殺気。
この鬼達は兄妹なのだろうか。
っ、とにかく頸を斬るまでは安心できない。
それに、須磨さん達の安全もある……。
ここは、私一人でやるしか……!
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
戦いは長く続いた。
鬼の彼等は頸を斬られない、日の光に当たらない限りは滅びない。
対して、人間の私には体力の限界が来ていた。
『……っ、はぁ、はぁ…』
妓夫太郎「どうした?技を連発しすぎて辛いかぁ?」
堕姫「だったら貴方も鬼になればいいのに。
貴方は綺麗だから、鬼になったら一層美しくなるに違いないわ!」
『鬼になんか……なる、もん…か……っ!』
片方の鬼の頸を斬っても駄目だ。
2人同時に斬らなくてはならない。
?「そろそろ諦めればいいのにねぇ。」
『……童磨…っ?!』
後ろを向くと、童磨が現れていた。
あぁ、もう駄目だ……。
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燎(プロフ) - まかろんさん» これからの展開、色々想像してみてくださいね! (2019年11月11日 16時) (レス) id: d4cefe54cf (このIDを非表示/違反報告)
まかろん - 童磨に攫われてしまった。。面白いです!次の更新も待ってます! (2019年11月11日 0時) (レス) id: f63dc04389 (このIDを非表示/違反報告)
燎(プロフ) - りぃるんさん» それはうれしいです!!頑張りますね!! (2019年10月28日 20時) (レス) id: d4cefe54cf (このIDを非表示/違反報告)
燎(プロフ) - 萩さん» ありがとうございます!亀更新ですが頑張ります!! (2019年10月28日 20時) (レス) id: d4cefe54cf (このIDを非表示/違反報告)
りぃるん(プロフ) - めっちゃおもしろくて即お気に入りにさしていただきました!!更新頑張ってください!! (2019年10月28日 7時) (レス) id: 1254c08065 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:燎 | 作成日時:2019年10月14日 14時