大丈夫。【鬼滅の刃】

弐拾参ノ舞 ページ25

炭治郎side


前回の至急応援で共に戦って以来、Aとは久しぶりに会った。

その時は、Aからは激しい怒りと恐怖、悲しみの匂いが強くした。


でも何故だろう。
今日は……









Aの匂いが薄くなっている。



でも、うっすらと分かるんだ。
壊れてしまいそうだった匂いが、まるで変わったんだ。

なんだろう、壊れてしまったような匂いがする。
もう、Aは目に光を灯していないんだ。

何故、こうなったんだ。









ああ、A。







君はどうして…………








･







･








･








･








そんなに何もかも背負っている匂いをさせているんだ｡
なぜ、そうまでなっても助けを乞わないんだ。



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


善逸side


ねぇ、Aちゃん。

君はとっても可愛いし、綺麗だし、なにより優しい音がする。
出会った時はそう思っていた。



久しぶりに会って、可愛くて綺麗で優しい音がする所までは前と一緒なんだよ。









でも









なんで









硝子を割っている様な音がしているんだよ。



人の心なんて、硝子細工のように脆い。



そんな心を割られているんだよ、壊されているんだよ。

そんな音がするんだよ。








ねえ、




君は……









どうしてもっと人に頼らないんだ。



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

伊之助side


なぁ、A。


お前は俺をホワホワさせる。







でもよ、









今は









肌がピリピリする。チクチクする。









どうしたんだよ。









俺はお前の親分だ。


だから、







言ってみろよ、なんでも。


お前は俺の子分なんだからよ。








俺より強くても、弱くても






俺が守ってやる！！！







だから、









この山の王、嘴平伊之助様になんでも言ってみろ！

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