石の世界でアテナは生きるⅡ【Dr.STONE】 (ページ44)

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とある科学者の願い２ページ44

村では代々一世代に一度だけ、大きな武術大会『御前試合』が行われるらしい。奥の島にある武舞台のような場所で行うらしい。

遡ること数ヶ月前4月14日、
巫女……つまりコハクの姉、ルリが18になる誕生日

御前試合の優勝者が巫女の夫となり長を継ぐ。
今の長であるコハクの父親もそうしてきたらしい。

しかし数ヶ月前の大会、

マグマがぶっちぎりの強さを誇り、決勝進出したが、『看病はごめんだ。むしろ病を儚んで身を投げたってことにして』などの発言を偶然にも聞いたコハクがマグマを倒したことにより、

御前試合の優勝者はコハクになった。

姉妹で結婚という訳にもいかず、仕切り直しとなったらしい……

コハク「それがちょうど来月行われる」

クロム「そのためにマグマの奴、ゲンを殺したつてことかよ！いや生きてっけど。んな奴が長とかヤバすぎんじゃねぇか！！」

全くもってその通りだ。しかし、原始の時代であるのだから『強い人』が長に選ばれるということも分からなくはないが……

千空「……マグマが長にでもなったらよ、万能薬作ってもルリに飲ませんのすら厳しくなるな。科学王国民ゲットなんざ夢のまた夢だ」

A「早い段階でマグマの懐に入り、その上で信頼を得て、毒だと偽ってルリへ飲ます方法もあるがな」

コハク「逆にチャンスでもある。『科学王国民の男がマグマを破って優勝。ルリ姉と結婚して長になる』そうすれば全てが解決する。科学王国のまとめあげも、ルリ姉に万能薬を飲ませるのも容易だ！」

ただ……千空とクロムでは戦闘力が頼りない。

協力してくれそうな『強い男』
私たちにはそんな人が二人も居たではないか。

橋へと向かう私たち。そこにはいつも通り門番として立っている金狼銀狼の姿があった。

突然やってきたコハクに、二人はどこか緊迫した雰囲気を出す。

コハク「金狼銀狼。君たちに聞きたいことがある。ルリ姉のことをどう思っている？」

唐突でアバウトな質問。意図が読めてない兄弟二人にコハクがトドメの一言。

コハク「妻として娶りたいと思うか！？」

爆弾発言が投下された。