この手に科学の灯を１ ページ33
金の槍を犠牲に、磁石を作った私たち。
金狼と銀狼が何やら揉めているようだが、とりあえず出来上がった磁石を確認する。
コハク「っ！！千空、A。磁石作りは失敗かもしれんぞ！」
作り方は一応間違ってないはずなのだがな。
コハク「くっつくどころか近づけん！謎の力で弾かれる！！」
あー
千空「…
千空はコハクの持っていた片方の磁石を逆持ちする。すると彼の持っていた磁石含め3つの磁石がものすごい勢いでくっついた。
コハク「おおおお！！」
スイカ「わぁああ！すごい強さだよ！」
《強力磁石を手に入れた！》
クロム「これで作れんだな？そのヤベー電気っつう奴をよ！！」
ゲン「しっかし千空ちゃん、Aちゃん。発電所って火力発電？風力発電？まさかの原子力発電…？」
何寝惚けたことを言っているんだメンタリストは。この原始の時代だぞ？
千空/A「腕力発電」
ゲン「だよね〜、やっぱり」
強力磁石を手に入れた私たちは早速ラーメン製鉄員をかき集めた。雨も降っていないので村の人たちは外へと出てきてくれた。なんとありがたい。
製鉄炉で温度を上げまくり溶かした銅を型に流し込み冷やしたら銅板ができる。
千空「銅板ぶっ叩いて伸ばしたら＿＿削りまくって円盤にする」
中心に穴を開けて棒を立て、棒に紐を通してコンパスの要領で綺麗な円にするための線を作る。その後は、棒の代わりに竹を通す。円の外側は綺麗にするために道具も使って削っていく。
クロム「くらえ！こないだ見した超ヤベー硬さの石、
A「ダイヤモンドの次に硬い石。やはり中々に良い物が揃っている」
銅板の中心に通した竹に取っ手を付け、コランダムは別の竹にくくりつけて木に固定させる。銅板をグルグルと回転させながら、円の外側をコランダムで削る。
千空「銅線のカバーはリン酸でって思ってたが，うるしがベッチョリでもいけるな」
A「あぁ」
器にウルシを入れて銅線に付けていく。そして作業を見ていたメンタリストが何かを言いたげに見てくる。
ゲン「んーと千空ちゃん？いつツッコもうかいつツッコもうか悩みまくっちゃってたんだけどね〜？
＿＿なんでアンパンマンになってるの？」
千空「うるしかぶれ」
頬がウルシオールによるアレルギー反応でパンパンに腫れている千空は答えるが……
A「あんぱんまん？」
ゲン「え゛……？？」
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作者名：Saki | 作成日時：2021年8月24日 16時
