石の世界でアテナは生きるⅡ【Dr.STONE】 (ページ4)

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算術決戦ページ4

コハク「例えば忌憚なく私の戦力を1000(サウザンド)とすると…金狼500、銀狼100、クロム5」

クロム「ナメられすぎだろ俺！？」

コハク「千空3」

千空「ｸｸｸ、科学抜きならそんなもんだろ」

いろいろ意見があるらしいが、妥当なのだろう。少なくとも千空に関しては私自身、何の疑問も抱かないし本人も納得している。

コハク「A300」

クロム「なぜそうなる！？」

私の数値はクロムより上らしい。コハクの前で戦ってみせたことはないけれど、もしかして雰囲気で判断したのだろうか。

コハク「いや、何となくだ」

……なんだ、適当か。

金狼「妥当だが甘く見るな」

コハク「そうだな、すまない。ならば今ここでAとチームを組んだ私と手合わせしてみるか！」

コハクはそのへんにあった木の棒を2本手にする。そのうち1本を私へ投げ渡してきた。

クロム「無理ゲーだろ！！」

銀狼「ウフフ、いい考えがあるよぅ。男4人で組んで囲めば＿＿＿コハクちゃん相手だもん、しょうがない。それは卑怯じゃないよぅ……！！」

＿＿＿＿＿＿
＿＿
が、まぁ勝負がつくのに時間はかからなかった。
結果は私とコハクの圧勝。

コハクが金狼を相手にしているその間に、私が銀狼を相手に戦う。クロムと千空は実際、後でどうにでもなるからな。

そんなこんなで倒された男4人。
武器である棒は折れ、ボロボロの状態で屍のようにして重なっていた。

クロム「だ・か・ら言ったじゃねえか…」

千空「500+100＋5＋3は1300より小せぇ。これが算術だ」

金狼「理解した」

金狼が何をどう理解したのかは私にはさっぱり分からないが、少しでも知れたのならばまぁこれで良しとしよう。