【話集】fluff

2-10 quarrel ページ36

彩side

あの集合から一週間が経過した。正直憂鬱だった。
頭を冷やして考えると私もムキになっちゃって悪かったな、と思っている。

電話で謝ろうとも思ったんだけど、顔を見て謝ったほうが良いよね。
でもやっぱり居心地が悪くて。

塾の休み時間に、先生に数学の質問をしようと教室を出て講師室に向かった。

結局一問しか教えてもらえなくて、まだたくさんあるのになと思っていたら、

「立花ー、この間預かったノート添削しておいたから教室まで運んでくれー。」

と、国語の担当講師の風見先生。
…確か、前にもプリントを運ばされたような。というか、もう風見先生居なくなってるし！
この量1人で運ぶの⁈無理だよ〜。

でも、誰にも頼れないし、仕方ないよね。

そう思って30冊強はあるノートの山と数学のテキストを持って講師室を出た。

…階段

前が見えないからと言って下の段差にきを取られると、

ドサァァァ

言わんこっちゃない。あー、やっちゃった、拾わないと。
ここ最近気分が晴れないなぁ。


「ほら、」

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