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1-24 childhood ページ24

秀明の門を出ると大きな声で名前を呼ばれた。

「アーヤ!」

この声は若武…
相変わらず周りに対して我関せずというか…目立ってしまう、うぅ〜。
そう思いながらも渋々振り返ると、KZのみんながこっちに向かって歩いてきた。

「なぁ、送ってくわ。」

ありがたいけど、若武。今日は外せない約束があるんだよね。

「ごめん、先約があるの。」

すると、すっと若武の表情が強張った。

「お前、あんな奴やめとけ。KZが一番じゃなかったのかよ。」

間違いなくKZが優先順位の最高だけど。
今日は無理っっ!

未来ちゃん、まだ?
そう思った時に若武たちの後方から未来ちゃんが見えた。

「あ、未来ちゃん。」

手を振れば此方に気がついて笑いながら近寄ってきた。

「ごめん、遅くなって。なに、お取り込み中?」

冗談めかして未来ちゃんはそう言うけど、そんな呑気なこと言ってられない!

周りからの視線が痛い!

「いーの。未来ちゃん帰ろ。」

未来ちゃんの手を引いて帰ろうとすると、若武に止められる。

「ねぇ、そいつって…アーヤの彼氏?」

…はぁ?!
バカ言わないでって言おうとしたんだけど、若武の目が真剣で怯んでしまった。

「…違いますよ。彩ちゃんとは幼馴染です。」

未来ちゃんが答える。

「それにしては距離感が近くないですか?」

若武は未来ちゃんを睨みながら返答して、顎で示す。


あ、これ?多分、私と未来ちゃんが手を繋いでいることに対してだと思う。

…というか、未来ちゃんはまた間違えられたね。


「女同士なんで!」

未来ちゃんはにこやかに答えるが、若武はこれ以上無いってくらい目を見開いている。

後ろでは小塚くんもへっていう顔をしていて。でも他のみんなはそうでも無いね。

見抜いた感じかな?

「じゃあ、彩ちゃんと話すことあるんで、失礼しまーす。」

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オススメのKZ!

裏庭は知っている


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晴紗(プロフ) - トプ画が完成しましたのでご確認をよろしくお願いします* (2018年3月5日 17時) (レス) id: add7b6b2fa (このIDを非表示/違反報告)
anony(プロフ) - 音子さん» わぁ、早速返信してくれてありがとうございます。もし、リクエストなどありましたら気軽に教えてくださいね。少しでも面白いと思ってもらえるように尽力しますから! (2018年2月15日 19時) (レス) id: c627713d52 (このIDを非表示/違反報告)
音子(プロフ) - anonyさん» こちらこそ!続き楽しみにしてます! (2018年2月15日 18時) (レス) id: e291775004 (このIDを非表示/違反報告)
anony(プロフ) - 音子さん» 初めてコメントをいただけてとても嬉しいです。ありがとう!これからもよろしくお願いします。 (2018年2月15日 18時) (レス) id: c627713d52 (このIDを非表示/違反報告)
音子(プロフ) - お話読ませていただきました!とっても文章が綺麗で、上手だなーって思いました!これからも頑張ってください!応援してます!! (2018年2月15日 18時) (レス) id: e291775004 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:anony | 作成日時:2018年2月5日 17時

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