1-22 childhood ページ22
若武side
今日は月曜日、あの件について相談したかった俺は何となく浮き足立っていた。早く過ぎてほしい時に限って時間の流れは緩やかに感じる。そのせいで、クラスメイトに「お前、そわそわして指先が慄いてんぞ」とか笑われたし。
「全員揃ったな!」
カフェテリアのいつもの場所で両手の拳でテーブルをダンッと叩く。
「実は俺から報告があるんだ。最近アーヤの周りに妙な奴がうろついている。」
全くもってけしからん。
「俺らが最初に見たのは先週の金曜日だ、な?」
上杉と黒木に投げかける。上杉はあぁ、と軽く返事し黒木は肩を竦めただけだった。
ん?お前ら先週と反応が違くないか?まぁいい。徹底的に洗ってやるんだからな!
「先週の金曜…」
「お、七鬼、何だ、思い当たる節があるのか。」
「そういえば立花はさっさと帰ってったけど。」
なぁ、と美門に確かめる七鬼。
「あぁ、そういえば俺、日曜にアーヤが誰かとカフェで団欒してるの見たよ。」
「何!ソイツはアーヤとデートまでしているのか許せん。」
もう一回拳をテーブルに打ちつけた。なんでリーダーの俺になにも言わないんだ。
「それに1番許せんのはこの前の土曜に沢山の女子に囲まれて帰っていたことだ!アイツをアーヤに近づけるのは危険だ。」
そうメンバーに告げる。これは俺の勘だ。
メンバーの反応は様々だった。小塚は不思議そうに聞いていたし、美門はニヤニヤしていて、七鬼はだからなんだとでも言いたげな表情。それに上杉は心底どうでもいいと言いたげで黒木はおかしそうに微笑んでいた。
はぁ〜ん。特に上杉と黒木!前はあんなに乗り気だったのになんなんだ!まぁいい。
「よって、明日の夜アーヤに直接聞いてみることにする。よって、門前に授業後集まれ。解散。」
メンバーが次々とカフェテリアから出るのを見送りながら考える。
そいつのこと、なんて言いくるめてやろう。
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晴紗(プロフ) - トプ画が完成しましたのでご確認をよろしくお願いします* (2018年3月5日 17時) (レス) id: add7b6b2fa (このIDを非表示/違反報告)
anony(プロフ) - 音子さん» わぁ、早速返信してくれてありがとうございます。もし、リクエストなどありましたら気軽に教えてくださいね。少しでも面白いと思ってもらえるように尽力しますから! (2018年2月15日 19時) (レス) id: c627713d52 (このIDを非表示/違反報告)
音子(プロフ) - anonyさん» こちらこそ!続き楽しみにしてます! (2018年2月15日 18時) (レス) id: e291775004 (このIDを非表示/違反報告)
anony(プロフ) - 音子さん» 初めてコメントをいただけてとても嬉しいです。ありがとう!これからもよろしくお願いします。 (2018年2月15日 18時) (レス) id: c627713d52 (このIDを非表示/違反報告)
音子(プロフ) - お話読ませていただきました!とっても文章が綺麗で、上手だなーって思いました!これからも頑張ってください!応援してます!! (2018年2月15日 18時) (レス) id: e291775004 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:anony | 作成日時:2018年2月5日 17時