白と黒と、【男主】【刀剣乱舞】 (ページ37)

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第64話ページ37

続きからです

………………………

みんなからの視線が刺さる

あまり人前で話したくない、

でも、踏み出さなければ

互いに変わることは出来ない

だからこそ俺は……

俺たちは……！！！！

山姥切「……教えてくれないか？」

あんたに寄り添いたいんだ…！！

もう、辛くならないように、

二度と1人で泣かせないように！！！

陽岬「……え…？」

陽岬は困惑しているが、

構わずに思っていることを伝える

山姥切「頼むから……！

もう1人で…悩まないでくれ…！！！

言いたくないかもしれない！

でも！！

隠されるのは辛いんだ！！

もう、何も知らなかったなんてことに、なりたくない！！！！」

陽岬に面と向かって物事を言うのはもしかしたらこれが初めてかもしれない、

いいや、他の奴らともあまり関わっていなかった

それに、声を荒らげるなんて、普段の俺なら考えられないだろう

顔を上げ、周りを見ると、皆驚いていて

山姥切(…やってしまった……)

そう思い、布で顔を隠そうとすると

手を優しく握られる

驚きその手の主を見ると。

兄弟たちだった

小狐丸や、愛染は俺に微笑む

愛染は陽岬の方を向いて口を開く

愛染「……みんな、同じこと思ってると思う…」

だから言ってくれねぇか？

そう愛染は陽岬に問う

すると陽岬は口を開く

陽岬「……これから話すことはきっと、あなたたちには受け入れ難いことかもしれないけど、

それでも聞いてくれるの？」

顔をしかめている

あまり言いたくなかったのだろう

だが、

山姥切「俺たちは、"家族"なのだろう？」

そう、陽岬に言うと

驚いたようにする

陽岬「え、そんなこと思ってくれていたの？」

私はあんなに冷たくしていたのに？

そう陽岬は続ける

が、それは、陽岬だけのせいではなかったのだ

小狐丸「ぬしさまのせいではございませぬ……

……わたくしたちは、ぬしさまに歩み寄ろうとしなかったのです

ですから、今回急に居なくなられたことで気づいたのです

あなたが、私たちにとっていかに大切な存在なのか……という事に

……気づかなかったのでは無く、気付こうとしなかったのですよ、我々は

あなたの苦悩に、涙に、本当の幸に｣

そう、小狐丸が言うと

みんな、陽岬に向って謝ったり頭を下げたり、抱きついたりしている

陽岬はとても嬉しかった。心が満たされるような、そんな感覚になる

そして、ゆっくりと口を開く

陽岬「……あのね…」