白と黒と、【男主】【刀剣乱舞】 (ページ3)

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第45話ページ3

陽岬と呼ばれた女性は天光丸に微笑む

酷く美しい人だった

陽岬「天光丸……天光丸…！！あぁ、！！！会いたかった！！！ずっと貴方に会いたかった！！！」

そう言いながら天光丸に駆け寄り抱きつく

天光丸「……」

それに少し驚きながらもしっかりと抱き返す

…嫌いで居なくなったわけではないということは痛いほどわかる

まぁ、だが、ここは一応外なんだようん、

翔唯「あ、あのーさ、ここにずっと立ってるのもなんだし本丸はいらない？？一応、広間にみんな集めてるし……」

そう、翔唯が言うと、

天光丸「ああ、そうだな」

と歩き出す天光丸

ちょ、陽岬さん、案内しろよ！？！！！

翔唯「え！？あ、天光丸について行ってください！！」

陽岬「はい！」

そう返事をすると天光丸の所まで小走りで行った

………はぁ…

翔唯「はァァァ……ちょー緊張するんだけど………」

翔唯(それに……なんか仲良さそうだし…)

何も知らないくせに……と、陽岬に心の中で悪態をつく

まぁ、こんな事をしても、あいつの最初の主はアイツだということは変わらない。

そして、天光丸がアイツに対しての気持ちも多分変わらないだろう

そんなことは前から知ってたのに…

やっぱ

翔唯「俺はお前が大切なんだ…」

いや、お前たち、か

俺はお前たちの1番でいたいんだ

……ふぅ…

そんなことよりも目の前のこと…だ

ﾊﾟﾝｯｯと両手で頬を叩き、気合いを入れ直す

翔唯「何事もありませんように…！！」

そう呟き広間まで歩いていったのだった

……………………………

天光丸「ん、着いた」

昔話に花を咲かせているとあっという間に着いてしまった

陽岬「……」

陽岬は一瞬苦しそうな顔をして微笑む

…それを見て顔をしかめる天光丸。

どちらも酷く心の傷は深いのだ

ポタリ

血の落ちる音がする

天光丸は下を見るも何も無い

天光丸が幻聴が聞こえたのを

知ってか知らずか陽岬は

陽岬「大丈夫？」

と、聞いてくる

天光丸「……あぁ、」

そう言いながら障子に手をかける

ｽｯｯと障子をあけ

天光丸「…」

ずかずかと入っていく天光丸

陽岬「え、ちょ！？！！」

一斉に刀剣達からの視線が向けられる

…殺気が溢れている気がする…

居心地が死ぬほど悪い

だが、

．

．

陽岬(やっとここまで来れたのよ？

ここで止まってるわけにはいかないのよ)

天光丸「……｣