白と黒と、【男主】【刀剣乱舞】 (ページ12)

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陽岬･過去編4 ページ12

？「…………」

陽岬「……ふぅ」

収まりそうのない涙を抑えようと息を整える

？「…主……」

陽岬「…ぁ…！？！！」

もう寝ているものだと思っていた

まだ涙が止まっていない止まる気配もなさそうだ…いや

誰かが気づいてくれた事に、安心して余計泣けてくる

陽岬「……ぅ…」

？「はぁ……もう…こっちへおいで主？」

陽岬「……起きてたの…？

.

歌仙…」

歌仙「いやぁ…可愛いお姫様が一人で泣いてる気がしてね」

ほっとけないだろう？といい抱きしめられる

歌仙「数時間前に言ったはずだよ？君はひとりじゃない……と、

少しは頼ってくれよと｣

陽岬「ごめん……ごめん…ね」

歌仙の腕の中で涙を流す

月や星はまだ輝いている

天光丸「ん…？ぁう…？…！！おいおいおい！？」

何泣いてんだ！？そう言いながら天光丸もムクリと起きて近ずいてくる

それを見て、歌仙が、

歌仙「君も主に言ってくれ…ひとりじゃないってこと」

天光丸「はぁ？何だそりゃ？

主がひとりじゃねぇって事か？

そんなの当たり前だ！……おめぇは俺らの持ち主であり、友達であり…家族だからな！」

だから、どんなにお前が嫌って言っても、ひとりになんかしてやんねぇよ！

そう、天光丸は笑顔で言う

酷くその笑顔が輝いていて、私には眩しかった

後藤「……」

後藤もいつの間にか起きていて、私を抱きしめてくれている

天光丸「てか、まだ夜じゃんかよ？」

寝よーぜ？

そう天光丸がいい、もう一度布団の中に入る

今度はゆっくりと眠れそうだ

陽岬「おやすみ…」

歌仙「あぁ、おやすみ主」

天光丸「んー、おやすみ」

後藤「おやすみ！」

また、天光丸の、いびきが聞こえてくる

歌仙の苦しそうな声も、

後藤の気持ちよさそうに寝息を立てている音も

陽岬が、幸せそうに、寝ている音も

.

……もうすぐこの幸せな日常に終わりが来る…

.

それはもう、知っていたのに