第29話 ページ31
天光丸side
ここに来てから何度目かのあさが来た
この頃はちゃんと朝餉もみんなと同じ時間に食べられるようになった
天光丸(……朝がある、夜も、昼も)
何一つなかったあの頃とは違い
今は時間というものがあるのだ
天光丸｢……ﾌｯ｣
自然とえみがこぼれる
童子切｢……？どうしたの？｣
天光丸｢ん？、あぁいや、時間があるというのはいいなぁと思ってな
もし、もしもできるのなら、
いつか……戦にも出てみたい｣
童子切｢……あなや！！天光丸が俺に！！
今日は一日いいことがありそうだ！！｣
天光丸｢…は？…そんなにか……？｣
童子切｢あぁ！！
そう言えば戦かぁ……
主に言ってみればどうかい？｣
天光丸｢あいつにか？？｣
少し眉間にシワがよる
数日間見てきて
悪いやつだとは感じなかった
だがやはり、人間はあまり得意ではない。
天光丸｢……｣
難しい顔をすると
童子切｢……うーん、難しいかぁ……
あ！！！朝餉で呟いてみよう？
そうすれば、多分誰かが大声で言ってくれるよ
……特に獅子王とかが｣
天光丸｢…ほぅ……利用しろと？｣
ついつい目付きが悪くなる
童子切(あーーー、なんか地雷踏んだ気がする)
童子切｢まぁ、いいや…じゃぁ自分で言うのだな？｣
天光丸｢……ぇ…｣
すごい切ない顔をする天光丸を見て
童子切(もー天光丸は…可愛いなぁ)
と思う童子切
童子切｢はぁ……分かった。俺も隣にいてやるから…な？？？｣
お前が頼むんだぞ？
そういうと天光丸が確認するように聞いてくる
天光丸｢……絶対だぞ……？｣
童子切｢あぁ！！｣
そう言いながら広間へ向かっていった
．
……この後起きる出来事に気づかないまま…
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作成日時：2019年9月22日 0時
